日本の地名
神郡 (茨城県つくば市)

茨城県つくば市神郡の歴史、地理、文化財、および地域活動について解説します。筑波山麓に位置し、古くからの町並みが残る地域です。
📌 主なポイント
- ✓神郡は茨城県つくば市北部の筑波山麓に位置する大字である。
- ✓江戸時代には旗本・井上氏の陣屋が置かれ、筑波山への参道である「つくば道」沿いに集落が形成された。
- ✓境内にある普門寺の「石造九重層塔」は茨城県指定有形文化財である。
- ✓2002年11月1日より、住所表記から「大字」が撤廃された。
神郡(かんごおり)は、茨城県つくば市北部に位置する大字です。筑波山麓の自然豊かな環境にあり、歴史的な町並みや文化財が残る地域として知られています。
地理
つくば市北部の筑波地区に属し、東部は筑波山に連なる山地、西部は桜川へと続く沖積平野となっています。集落は、かつて筑波山への参道として整備された「つくば道(茨城県道139号筑波山公園線)」に沿って展開しています。古くから粘土を産出したため、瓦の製造が行われていた歴史もあります。


歴史
神郡には縄文時代の「神郡遺跡」や、土師器・須恵器が出土した「宮の前遺跡」が存在し、古くから人々が定住していたことがわかっています。また、西部の耕地には古代の条里制の遺構が残っており、「神郡条里遺跡」として発掘調査が行われました。
江戸時代には、享保9年(1724年)に旗本・井上氏が陣屋を置き、支配の拠点としました。寛永年間(1624年 - 1644年)には北条から筑波山中禅寺へ至る「つくば道」が整備され、宿場町としての性格も持ち合わせるようになりました。
文化財と施設
地域内には歴史的な寺社が点在しています。


また、21世紀に入ってからは、NPO法人などが中心となり、古い倉庫を改修した「田井ミュージアム」の運営や、里山の保全活動、アートを通じた地域活性化プロジェクトが展開されています。

よくある質問
神郡という地名の由来は何ですか?
筑波山神社の神郡(神社の領有する郡)であったという説と、筑波郡衙の上方にあったことから「上郡(かみごおり)」と呼ばれたという2つの説があります。
神郡にはどのような文化財がありますか?
茨城県指定有形文化財である普門寺の「石造九重層塔」や、養蚕の神を祀る蚕影神社などがあります。
神郡の地域活動にはどのようなものがありますか?
NPO法人による「田井ミュージアム」の運営や、筑波大学と連携した里山保全活動、アートを通じたまちづくり活動が行われています。
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参考文献
- 角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典8 茨城県』角川書店、1983年。
- 茨城県教育委員会「石造九重層塔」公式サイト。
- つくば市行政区別人口統計表(2017年)。