気候学

乾燥帯の気候特徴とケッペンの気候区分における定義

乾燥帯の気候特徴とケッペンの気候区分における定義
ケッペンの気候区分における乾燥帯(気候帯B)の定義、砂漠気候やステップ気候などの気候区、乾燥限界の算出方法について詳しく解説する事典記事です。

📌 主なポイント

  • 乾燥帯はケッペンの気候区分における気候帯Bに該当する。
  • 主に緯度20度から30度付近の中緯度・亜熱帯地域の大陸西岸や内陸部に分布する。
  • 乾燥限界の計算式や降水パターンの違いにより、砂漠気候とステップ気候に細分化される。

乾燥帯(かんそうたい)とは、無樹木気候のうち、極端な乾燥により樹木が生育できない地域を指す気候帯である。ウラディミール・ケッペンが提唱したケッペンの気候区分においては「気候帯B」に分類される。

ケッペンの気候区分表
ケッペンの気候区分表における乾燥帯の位置

地理的分布

乾燥帯が最も多く分布するのは、緯度20度から30度付近の中緯度地域、すなわち亜熱帯地域の大陸西岸および内陸部である。これらの地域は年間を通じて亜熱帯高圧帯の勢力下に入りやすく、降水量が少なくなる傾向がある。

乾燥帯の定義と乾燥限界

乾燥帯に分類されるためには、以下の条件を満たす必要がある。

  • 最暖月の平均気温が10℃以上であること(寒帯ではないこと)。
  • 年降水量が乾燥限界未満であること。

乾燥限界(

r
r
)は、年平均気温を
t
t
(℃)としたとき、次の式で定義される。

r=20(t+x)
r=20(t+x)

ここで用いられる変数

x
x
は、降水パターンの条件によって以下のように分類される。

  • 冬季乾燥(夏雨・w):最多雨月が夏にあり、10×最少雨月降水量≦最多雨月降水量の場合、
    x=14
    x=14
  • 夏季乾燥(冬雨・s):最多雨月が冬にあり、3×最少雨月降水量≦最多雨月降水量かつ最少雨月降水量が30mm未満の場合、
    x=0
    x=0
  • 年中湿潤(年平均降雨・f):wでもsでもない場合、
    x=7
    x=7

気候区の分類

乾燥帯は、乾燥限界に対する年降水量の割合および年平均気温によってさらに細分化される。

  • 砂漠気候(BWh, BWk):年降水量が乾燥限界の0.5倍未満の地域。
  • ステップ気候(BSh, BSk):年降水量が乾燥限界の0.5倍以上、1.0倍未満の地域。

また、温度基準として年平均気温が18℃以上である場合は「h(heiß:暑い)」がつき、18℃未満である場合は「k(kalt:寒い)」が付けられる。

よくある質問

乾燥帯とはどのような気候ですか?
極端な乾燥が原因で樹木が生育できない無樹木気候の地域を指します。
乾燥帯は地球上のどこに多く見られますか?
主に緯度20度から30度付近の中緯度地域における大陸西岸や内陸部に多く分布しています。
砂漠気候とステップ気候の違いは何ですか?
年降水量が乾燥限界の0.5倍未満である地域が砂漠気候、0.5倍以上1.0倍未満である地域がステップ気候に区分されます。

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参考文献

ケッペンの気候区分に関する気候学の標準的定義および関連文献に基づく。