地理
肝属川:大隅半島を流れる一級河川

鹿児島県の大隅半島を流れる一級河川、肝属川の地理、歴史、環境、および流域の概要を解説します。
📌 主なポイント
- ✓肝属川は鹿児島県の大隅半島を流れる一級河川である。
- ✓源流は高隈山地の御岳に位置し、志布志湾に注ぐ。
- ✓1938年の大水害を契機に、河川の直線化などの大規模な治水工事が行われた。
- ✓流域にはシラス台地が広く分布している。
肝属川(きもつきがわ)は、鹿児島県南東部の大隅半島を流れる一級河川です。高隈山地を源流とし、肝属平野を抜けて志布志湾へと注ぎます。上流部は鹿屋川とも呼ばれ、流域の広範囲にシラス台地が分布しているのが特徴です。

地理
肝属川は、高隈山地の御岳東麓に源を発し、笠野原台地の西部を南流します。その後、旧吾平町付近で姶良川と合流し、東へと流路を変えて肝属平野を通り、志布志湾へと至ります。流域の地形は、約2万5千年前に発生した入戸火砕流によって形成された笠野原台地の影響を強く受けています。

歴史と治水
肝属川流域では、弥生時代の王子遺跡や古墳時代の唐仁古墳群など、古くから集落や文化が形成されてきました。江戸時代には、河口域の柏原や波見が貿易港として機能していました。
明治以前の下流部は蛇行が激しく、堤防が未整備であったため、洪水被害が繰り返されました。特に1938年(昭和13年)10月の台風による大水害では、甚大な被害が発生しました。これを受けて河川の直線化を中心とした大規模な改修工事が進められ、1963年(昭和38年)に概ね完了しました。1967年(昭和42年)には一級河川に指定されています。

環境
肝属川は、畜産排水や下水道の整備状況などの影響により、水質指標であるBOD値が比較的高く推移する傾向にあります。流域の環境保全と水質改善は、地域における重要な課題となっています。

よくある質問
肝属川の読み方は?
「きもつきがわ」と読みます。
肝属川はどこに流れていますか?
鹿児島県の大隅半島中部を流れ、志布志湾に注いでいます。
肝属川が一級河川に指定されたのはいつですか?
1967年(昭和42年)5月25日に一級河川に指定されました。
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鹿屋市大隅半島志布志湾高隈山地
参考文献
- 国土交通省九州地方整備局「【肝属川】の概要」
- 昭和ニュース事典編纂委員会『昭和ニュース辞典第6巻』毎日コミュニケーションズ、1994年。
- 南日本新聞「明治建造のアーチ橋 氾濫恐れで撤去検討」2021年9月16日。