気象学
霧雪とは:気象学における定義と特徴
気象学における霧雪(むせつ)の定義や特徴、通常の雪や霧雨との違い、観測時の扱いについて解説します。
📌 主なポイント
- ✓霧雪は、結晶の直径が1 mm以下の非常に細かい雪である。
- ✓層雲に覆われているときや霧が立ち込めているときに降ることが多い。
- ✓航空気象の通報式(METARなど)では「SG」という符号で表される。
霧雪(むせつ、きりゆき)とは、気象観測において定義される雪の降り方のひとつであり、霧のように非常に細かい雪片が降る現象を指す。
気象学的な定義と特徴
気象観測の現場では、霧雪は結晶の直径が1ミリメートル以下の雪と定義されている。通常の雪と同様に白い不透明の結晶であり、落下して地面に衝突した際に弾まない性質を持つ。結晶の形状は平らなものや細長いものが多く見られる。主に層雲に覆われているときや、霧が立ち込めている気象条件の下で観測されることが多く、激しく降ることはなく降水量は少ない。
霧雨との違い
霧雨が、雨粒が落下途中で蒸発して小さくなることで生じることがあるのに対し、霧雪はもともと大気中でほとんど成長しなかった粒の小さい雪であることが多い。雪の場合は蒸発よりも融解によってみぞれや雪あられなどに変化することが一般的である。
気象観測における扱い
国際気象通報式の天気報告では、霧雪は通常の雪とは区別されて扱われる。一方、日本のラジオ気象通報などで用いられる日本式天気図では、霧雪と雪は区別されず「雪」の中に含めて扱われる。また、航空気象の通報式(METARやTAFなど)においては、降水現象を表す符号として「SG」が霧雪に割り当てられている。
よくある質問
霧雪の大きさの定義はどのようになっていますか?
気象観測では、結晶の直径が1 mm以下の雪と定義されています。
霧雪はどのような気象条件で降りますか?
層雲に覆われているときや、霧が立ち込めているときに降ることが多く、降水量は少ないのが特徴です。
航空気象において霧雪はどのように表記されますか?
定時飛行場実況気象通報式(METAR)などの降水現象欄において、「SG」という符号で表されます。
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参考文献
- 『気象観測の手引き』、気象庁、1998年9月発行・2007年12月改訂。
- 「国際式の天気記号と記入方式」、気象庁。
- 理科年表FAQ 山内豊太郎「天気の種類はいくつあるのですか。その記号も教えてください。」、国立天文台、丸善出版。