気象学

気象通報(ラジオ放送)

気象通報(ラジオ放送)
NHKラジオで放送されている「気象通報」の歴史、放送内容、および気象庁が提供する気象情報の仕組みについて解説します。

📌 主なポイント

  • NHKラジオの気象通報は1928年11月5日に放送を開始した。
  • 放送内容は気象庁が発表する正午の観測データに基づいている。
  • 2016年4月より、アナウンサーの生読みから合成音声による自動放送へ移行した。
  • 聴取者は放送されるデータを用いて地上天気図を作成することができる。

気象通報(きしょうつうほう)は、気象庁が発表する気象観測データや気象情報を、ラジオ放送や無線通信などを通じて提供するサービスです。特にNHKラジオで放送されている番組は、日本国内の各地の天気や漁業気象を伝えるものとして長年親しまれています。

概要と歴史

NHKラジオにおける「気象通報」は、1928年11月5日に放送を開始しました。当初は1日3回の放送が行われていましたが、時代の変遷とともに放送回数や時間の見直しが行われ、現在はNHK AMにて毎日放送されています。放送されるデータは、気象庁が発表する正午の観測値を基にしており、リスナーが自ら地上天気図を作成するための資料としても活用されています。

放送内容

番組は主に「各地の天気」「船舶からの報告」「漁業気象」の3部構成となっています。各地の天気では、日本国内および近隣諸国の主要都市における風向、風力、天気、気圧、気温が読み上げられます。漁業気象では、台風や低気圧、前線の位置などが報告され、海上での安全確保に資する情報が提供されます。

放送形態の変遷

長らくアナウンサーによる生放送が行われてきましたが、2016年4月からは合成音声による自動放送へと移行しました。また、2026年3月のNHKラジオ波の再編に伴い、ラジオ第2放送からラジオ第1の後身であるNHK AMへと放送枠が移管されています。放送時間は国会中継やスポーツ中継などの編成状況により変動する場合があります。

気象図の作成

ラジオの気象通報は、聴取者が「ラジオ用地上天気図用紙」にデータを記入することで、地上天気図を作成できることが大きな特徴です。これにより、専門的な気象知識を持つ人々が自ら天気の変化を予測する手段として利用してきました。

よくある質問

気象通報はいつ放送されていますか?
平日は15時45分から、土曜・日曜・祝日は17時05分から放送されています。ただし、国会中継やスポーツ中継の編成により放送時間が繰り下がる場合があります。
気象通報の内容はどこで確認できますか?
放送された各地の天気や漁業気象の原稿は、気象庁の公式サイトにて放送当日の18時10分頃から1週間分閲覧可能です。
気圧の単位がミリバールからヘクトパスカルに変わったのはなぜですか?
国際的な単位系への統一を図るため、1992年12月1日よりミリバールからヘクトパスカル(hPa)へと変更されました。

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気象庁NHKラジオ第1放送天気図気象業務法

参考文献

  • 気象庁「予報用語 気象通報」
  • NHK「2026年度(令和8年度)国内放送番組編成計画」
  • 映像情報メディア学会誌 Vol.65(2011)「音声合成のためのテンプレートを用いた録音文セット生成システムとラジオ番組「気象通報」への適用について」