声問川の地理と治水の歴史

📌 主なポイント
- ✓声問川は北海道稚内市内を流れ宗谷湾に注ぐ延長41.9kmの二級河川である。
- ✓中・下流部は国土交通省(北海道開発局)の管轄する指定河川に指定されている。
- ✓環境省の「重要湿地」に選定されている地域に含まれる。
声問川(こえといがわ)は、北海道北部の稚内市内を流れ、宗谷湾に注ぎ込む延長約41.9kmの二級河川である。別名として幕別川(まくべつがわ)と呼ばれることもある。

中・下流部は河川法施行令に基づく「指定河川」に定められており、国土交通省(北海道開発局)の管轄のもとで維持や改修が行われてきた。また、環境省による「日本の重要湿地500」の指定地にも含まれている。
地理
北海道稚内市の南東部、猿払村との境界付近に位置するエタンパック山周辺に源を発する。はじめ西方向へ流れた後、沼川地区付近で炭焼の沢川や宇流谷川などの支流を集め、北西方向へと進路を変える。

その後さらに北寄りに進路を変え、大沼(シュプントウ沼)の東側を通過しながら、声問地区の市街地を経て宗谷湾へ注いでいる。大沼の横を通過する直線化された区間にはローイング競技(ボート競技)のコースが設けられており、日本ローイング協会によるC級認定を受けている。

名称の由来
アイヌ語では本来「シペッ(si-pet)」(本流の川)と呼ばれていた。その後、和人によって河口付近にある声問(こえとい)という地名から声問川と呼ばれるようになった。また、上流域の地名である「幕別」に由来する幕別川という別称もあった。
治水の歴史
低湿な平野部を流れる中・下流部は、かつて大きく蛇行を繰り返す河川であったため、大雨や雪解けの時期にはたびたび氾濫を引き起こしていた。特に下流部は潟湖である大沼へ一旦流れ込む構造になっていたことから潮位の影響を受けやすく、水害対策が急務となっていた。
こうした背景から、1953年に沼川地区より下流の20.1kmが特殊河川(現在の指定河川)に指定され、北海道開発局の主導による本格的な河川改修事業が開始された。1958年からは4年をかけて声問川と大沼を切り離す直線化工事が実施されたほか、河道の掘削や築堤が進められ、水害の危険性は大幅に軽減された。
支流
- 五ノ沢
- 炭焼の沢川
- 宇流谷川
- チフクシュナイ川
- タツニウシュナイ川
- パンケシュプナイ川
- ウツナイ川
- 大沼(サラキトマナイ川、沼の沢川など)