かつて存在した日本の行政区

かつて存在した東京の自治体:麹町区の歴史と概要

かつて東京府東京市および東京都に存在した麹町区の歴史、地理、沿革について解説します。現在の千代田区の一部にあたる地域の変遷をたどります。

📌 主なポイント

  • 1878年(明治11年)の郡区町村編制法により設置された。
  • 1947年(昭和22年)に神田区と統合され、千代田区となった。
  • 皇居周辺や永田町、霞が関を含み、日本の首都機能の中心を担っていた。

麹町区(こうじまちく、正字:麴町區)は、かつて東京府東京市、およびそれに続く東京都に存在した行政区である。1878年(明治11年)の郡区町村編制法施行に伴い設置され、1947年(昭和22年)に神田区と統合されて千代田区となるまで存続した。

地理

東京市の中央部に位置し、北西から北にかけては神田川や日本橋川が流れ、交通の要衝となっていた。区域には皇居(旧江戸城跡)をはじめ、丸の内、大手町、有楽町、霞が関、永田町、麹町、番町、九段などが含まれていた。国会議事堂、内閣総理大臣官邸、中央省庁などの日本の政治・行政の中心機能が集積しており、旧東京市役所や旧東京府庁(後の東京都庁)も置かれていた地域である。

歴史と沿革

1878年(明治11年)11月2日の郡区町村編制法施行により、東京府に置かれた最初の区の一つである。区役所は隼町に設置された。設置当初は現在の新宿区の一部にあたる地域も管轄していたが、1880年(明治13年)にその一部が四谷区へ編入されている。明治期以降、周辺には多くの教育機関や官公庁、近代的な文化施設が次々と開設された。1889年(明治22年)の市制施行に伴い、東京府東京市麹町区となった。

大正時代から昭和時代にかけては、関東大震災による甚大な被害や、帝國議会議事堂の竣工(1936年)など、首都の変遷を直接受ける出来事が相次いだ。1943年(昭和18年)の東京都制施行により東京都麹町区となり、太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)の東京大空襲では区役所を含む区域の大半が焼失した。戦後の1947年(昭和22年)3月15日、特別区への移行に伴い神田区と合併し、現在の千代田区の一部となった。

よくある質問

麹町区はいつ設置されましたか?
1878年(明治11年)11月2日の郡区町村編制法施行により設置されました。
麹町区はどのように消滅しましたか?
1947年(昭和22年)3月15日に神田区と合併し、特別区である千代田区となりました。
麹町区にはどのような主要施設がありましたか?
皇居をはじめ、国会議事堂、総理大臣官邸、中央省庁、旧東京市役所などが置かれていました。

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参考文献

東京都企画審議室調査部『東京都政五十年史 年表・資料』東京都、1994年。
東京都公文書館編『東京都職制沿革』東京都情報連絡室情報公開部都民情報課、1986年。