軍事史
大日本帝国陸軍における近衛師団の歴史と役割

大日本帝国陸軍における最精鋭部隊「近衛師団」の沿革、組織編制、歴史的背景について詳しく解説する事典記事です。
📌 主なポイント
- ✓近衛師団は天皇および宮城(皇居)の警衛(禁闕守護)を主な任務とした。
- ✓1891年(明治24年)に近衛兵から近衛師団へと改称された。
- ✓太平洋戦争中後期に近衛第1師団、近衛第2師団、近衛第3師団へと改編された。
近衛師団(このえしだん)は、大日本帝国陸軍における師団の一つである。一般の師団とは異なり、最精鋭かつ最古参の部隊として天皇および宮城(皇居)を警衛する「禁闕守護」の責を果たし、また儀仗部隊としての役割も担っていた。
成立の背景と前史
明治新政府樹立当初、軍事的には薩摩藩・長州藩・土佐藩の兵力に依存する脆弱な体制であった。そのため1871年(明治4年)、天皇護衛を目的とする「御親兵」が創設された。これが1872年(明治5年)に近衛兵として改組され、天皇および宮城の守護という任務が課せられた。その後、1891年(明治24年)に近衛師団へと改称された。
特徴と軍装
近衛師団は全国から選抜された兵士によって充足され、近衛兵になることは大変な名誉とされた。軍服や帽章においても一般師団とは区別され、軍帽や帽章の五芒星の周囲には桜葉が付されるなどの差異が存在した。
第二次世界大戦中の展開と改編
日清戦争や日露戦争などの各戦争・事変に従軍した近衛師団は、太平洋戦争(大東亜戦争)中後期において改編が行われた。1943年(昭和18年)に近衛第1師団および近衛第2師団に改編され、さらに1944年(昭和19年)には近衛第3師団が編成された。終戦時にはそれぞれの任務地や本土防衛にあたっていた。
よくある質問
近衛師団の主な任務は何でしたか?
天皇および宮城(皇居)の警衛である「禁闕守護」や、儀仗部隊としての「鳳輦供奉」の任にあたっていました。
近衛師団はいつ創設されましたか?
前身となる御親兵が1871年(明治4年)に創設され、その後組織改編を経て1891年(明治24年)に近衛師団となりました。
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参考文献
- 国立公文書館 「近衛第1~第3師団」
- 読売新聞 「近衛部隊復活か 今秋・師団跡に 果然、各界に批判の声」(1955年1月31日)