交通安全・道路
道路における交通規制の仕組みと種類

道路における交通規制の定義、災害や事故を防ぐための各種規制の種類、異常気象時事前通行規制や車両通行規制について解説します。
📌 主なポイント
- ✓交通規制には道路法に基づく道路管理者による規制と、道路交通法に基づく公安委員会・警察による規制がある。
- ✓異常気象時事前通行規制は、降水量や風速などの基準に達した場合に通行止め等を実施する。
- ✓車両通行規制には高さ、幅、重量、危険物積載に関する制限が含まれる。
交通規制(こうつうきせい)とは、道路の一定区間において、災害や交通事故の発生などの危険がある場合に、通行を禁止したり、速度や重量などを制限したりする措置を指す。道路法に基づく道路管理者の規制と、道路交通法に基づく公安委員会や警察による規制に大別される。
交通規制の法的定義と目的
道路法における交通規制は、災害や事故の危険がある区間の通行禁止や、通行速度・重量・高さなどの制限を意味する。一方、道路交通法における交通規制は、都道府県公安委員会や警察署長、現場の警察官などが、道路における危険を防止し、交通の安全と円滑を図り、あるいは交通公害などの障害を防止するために、信号機や道路標識等を設置・管理して行う交通整理や歩行者・車両等の通行禁止などを指す。
主な目的は以下の3点に分類される。
- 災害や事故による危険の防止と安全の確保
- 渋滞の少ない円滑な交通の確保
- 大気汚染や騒音、振動などの交通公害の防止

規制の種類
交通規制は、発生する要因や目的によっていくつかの種類に分かれている。
異常気象時通行規制
異常気象による災害発生のおそれがある場合、降雨量や風速などの規制基準を定めて通行止めなどの規制を行う区間を「異常気象時事前通行規制区間」と呼ぶ。
- 降水量規制:連続雨量や時間雨量が基準値に達したときに発動される。
- 積雪・凍結規制:積雪量や気温、路面凍結状況に応じて速度制限やチェーン規制などを実施する。
- 波浪規制:波の高さや道路への影響に応じて実施され、日本海沿岸などでみられる。
- 風速規制:台風時など風の強さに応じて実施される。
- 視程規制:霧などにより視認できる距離が低下した箇所で実施される。

車両通行規制
車両の構造や積載物に関して、安全を確保するために制限を行う仕組みである。
- 高さ規制:トンネルや橋梁などの安全確保のため、高さや積荷の高さを制限する。
- 幅規制:狭隘道路などの安全を確保するため、幅や積荷の幅を制限する。
- 重量規制:橋梁の安全などを確保するため、通行車両および積荷の重量を制限する。
- 危険物積載規制:長大トンネルや水底トンネルなどで危険物積載車両の通行を制限する。

その他の規制
道路工事や作業に伴う「工事時規制」や、騒音対策などの観点から特定の車種や時間帯に応じて通行できる通行帯を制限する「通行帯規制」が存在する。

規制の方法と区分
具体的な規制の運用方法には以下のようなものがある。
- 事前通行規制区間:過去の災害発生状況(飛騨川バス転落事故などを契機に設定)などを踏まえ、気象条件の基準を設定して実施するもの。
- 期間通行規制区間:一定の期間および区間をあらかじめ決めて車両等の通行を規制するもので、冬季通行止めなどが代表的である。
よくある質問
交通規制の主な目的は何ですか?
災害や事故による危険の防止と安全確保、渋滞等の少ない円滑な交通の確保、大気汚染・騒音・振動などの交通公害の防止の3種類に大きく分けられます。
異常気象時事前通行規制区間とは何ですか?
台風や大雨、豪雪などの異常気象による災害発生のおそれがある場合に、降雨量や風速などの具体的な規制基準を定めて通行規制を行う区間のことです。
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通行止め道路標識交通安全交通情報
参考文献
- 大雨による事前通行規制 - 土佐国道事務所HP
- 特殊通行規制区間No.14 - 北海道地区道路情報HP
- 西日本新聞 2009年11月4日報道