気象学

気象学における曇りの定義と特徴

気象学における曇りの定義と特徴
気象学における曇りの定義や観測上の基準、薄曇りや本曇りなどの種類について解説する百科事典記事です。

📌 主なポイント

  • 日本における曇りは、雲量が9割以上で降水がない状態として定義される。
  • 国際的な観測では、雲量が8分の7以上の状態を「Cloudy」とする。
  • 航空気象のMETARでは、雲量8分の8の状態を「Overcast」と定義している。

曇り(くもり)とは、空が雲で広く覆われている気象状態であり、曇天(どんてん)とも呼ばれる。一般的な日常語としては、黒い雲が空全体を覆って太陽がほとんど見えず、直射日光が遮られた状態を指す。また、天気以外の文脈では、透明な物質が結露などによって曇って見える様子や、人の気持ちが沈んでいる状態を表現する際にも用いられる。

雲に覆われた実際の曇り空の様子
曇り

学術的および観測上の定義

日本国内の気象観測においては、空全体に対する雲の占める割合である「雲量」が9割以上であり、かつ降水現象が観測されない状態を指す。さらに、雲を構成する高さや種類によって細分化される場合があり、上層雲の占める割合が中層雲や下層雲よりも多い状態は「薄曇り」と呼ばれる。これに対して、中層雲や下層雲の割合が上層雲よりも多い場合は単に「曇り」とされ、下層雲が優勢な場合は「本曇り」、中層雲が優勢な場合は「高曇り」と称されることがある。

なお、実際の天気予報の発表においては、観測上の厳密な定義とは異なり、「薄曇り」の天気変化や状態は「晴れ」として扱われることが多い。

国際的な定義と関連用語

国際的な気象観測では、雲量を8分率(オクトール)で表現することが一般的であり、空の8分の7以上が雲に覆われている状態を「Cloudy(曇り)」と定義している。

また、類似する気象用語として「Overcast(オーバーキャスト)」が存在する。これは一般的な曇りの意味としても用いられるが、航空気象の分野における定時飛行場実況気象通報式(METAR)においては、雲量が空の8分の8すべてを占める状態を明確に指す用語として規定されている。

よくある質問

日本における曇りの定義は何ですか?
空全体に対する雲の占める割合(雲量)が9割以上で、かつ雨や雪などの降水現象がない状態として定義されています。
薄曇りと本曇りの違いは何ですか?
上層雲が中層・下層雲よりも多い状態を薄曇りと呼び、下層雲が優勢な状態を本曇りと呼んで区別します。
国際的な気象観測での曇りの基準はどのようになっていますか?
国際的には雲量を8分率で表現し、雲量が8分の7以上のときをCloudy(曇り)としています。

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参考文献

Cloudy NOAA Glossary (http://www.crh.noaa.gov/glossary.php?word=Cloudy)