地理・河川
釧路川:北海道東部を流れ釧路湿原を形成する一級河川

北海道東部を流れ太平洋に注ぐ一級河川、釧路川の地理や自然、歴史、治水事業について解説します。
📌 主なポイント
- ✓釧路川は北海道東部を流れ太平洋に注ぐ一級河川である。
- ✓水源は弟子屈町にある屈斜路湖であり、本流にはダムが設置されていない。
- ✓下流部には日本最大の湿原である釧路湿原が広がっている。
釧路川(くしろがわ)は、北海道東部を流れ太平洋に注ぐ一級河川であり、釧路川水系の本流です。下流部の両岸には日本最大の湿原である釧路湿原が広がっています。


地理と流域
北海道川上郡弟子屈町の屈斜路湖に源を発し、弟子屈町や標茶町の市街地を経て南へ流れたあと、釧路湿原へと入ります。高低差が少ないため、一級河川としては珍しく本流にダムが設置されていません。釧路郡釧路町の岩保木地点からは人工河川である「新釧路川」となり、釧路市の中央部を経て太平洋へ注ぎます。





地名の由来
アイヌ語の「クスリ」(薬や温泉を意味する言葉)に由来するとされています。水源である屈斜路湖が「クスリ・トゥ」と呼ばれることから名づけたという説のほか、川から川へ通り抜けることができる経路にちなむ別説も存在します。
治水と新釧路川
かつては大量の土砂を釧路港へ運び込み、度重なる水害を引き起こしていました。そのため1931年に岩保木水門から全長11キロメートルの人工分水路である「新釧路川」が開削されました。2014年には新釧路川が土木学会選奨土木遺産に選ばれています。
自然環境と動植物
釧路川やその支流、周囲の湖沼には、スナヤツメ、カワヤツメ、サケ、サクラマス、イトウ、アメマスをはじめとする多種多様な魚類が生息しています。また、2010年には釧路湿原の自然再生事業の一環として、直線化されていた茅沼地域の河川を約30年ぶりに蛇行へ戻す取り組みが行われました。
よくある質問
釧路川の源流はどこですか?
北海道川上郡弟子屈町にある屈斜路湖です。
釧路川にダムはありますか?
高低差が少ないため、一級河川の釧路川本流にはダムが設置されていません。
新釧路川とは何ですか?
洪水対策として1931年に開削された人工河川の分水路であり、現在の幹川となっています。
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参考文献
北海道新聞 「蛇行復活『生き物増えた』 標茶で住民が釧路川調査」 (2014年7月16日). 北海道新聞 「釧路川 いかだ搬送始まる 本年度で廃止の水面貯木場へ」 (2014年7月4日). 国土交通省 北海道開発局 「釧路川」. 土木学会 「土木学会 平成26年度度選奨土木遺産 新釧路川」.