物理学者

ラルス・オンサーガー:不可逆過程の熱力学とノーベル化学賞受賞者

ラルス・オンサーガー:不可逆過程の熱力学とノーベル化学賞受賞者
不可逆過程の熱力学やオンサーガーの相反定理、2次元イジング模型の厳密解の導出で知られる物理学者・化学者ラルス・オンサーガーの生涯と業績を解説。

📌 主なポイント

  • ラルス・オンサーガーは1903年11月27日にノルウェーのオスロで生まれた。
  • 1931年にオンサーガーの相反定理を発見し、不可逆過程の熱力学の発展に貢献した。
  • 1944年に2次元イジング模型の厳密解を導き、相転移現象の研究に大きな影響を与えた。
  • 1968年にノーベル化学賞を受賞した。

ラルス・オンサーガー(Lars Onsager, 1903年11月27日 - 1976年10月5日)は、ノルウェー出身の理論物理学者・化学者である。不可逆過程の熱力学における基礎的な研究により、1968年のノーベル化学賞を受賞した。

ラルス・オンサーガーの肖像写真
ラルス・オンサーガー(1968年撮影)

生涯と経歴

1903年にノルウェーのオスロで生まれた。ノルウェー工科大学を卒業後、チューリッヒ工科大学を経て、1928年に渡米しブラウン大学の教職員となった。その後、1933年からイェール大学の化学科に移り、助教授、準教授を経て、1945年から1973年まで同大学の教授を務めた。晩年はマイアミ大学などで研究を行い、1976年にアメリカ合衆国フロリダ州で死去した。

主要な業績

オンサーガーの科学における最大の功績の一つは、1931年に発表したオンサーガーの相反定理の発見である。これにより、熱力学第二法則の適用範囲を拡張し、「不可逆過程の熱力学」を理論体系として整備する道を開いた。この功績により、1968年にノーベル化学賞が授与された。

オンサーガーの業績に関連する数式・資料
オンサーガーの学術的業績を示す資料

また、統計力学の分野においても大きな足跡を残しており、1944年には2次元イジング模型の自発磁化の厳密解を導き出した。この業績は相転移現象の理論研究に決定的な転機を与えた。

受賞歴

  • 1953年:ランフォード賞
  • 1958年:ローレンツメダル
  • 1962年:ウィラード・ギブズ賞
  • 1965年:ピーター・デバイ賞
  • 1968年:ノーベル化学賞
  • 1968年:アメリカ国家科学賞

よくある質問

ラルス・オンサーガーは何の業績でノーベル賞を受賞しましたか?
不可逆過程の熱力学における「オンサーガーの相反定理の発見」などの貢献により、1968年のノーベル化学賞を受賞しました。
オンサーガーの相反定理とは何ですか?
1931年にオンサーガーによって発見された法則であり、非平衡状態にある熱力学的な諸流と諸力の間にある関係性を記述し、不可逆過程の熱力学を体系化する基礎となりました。
物理学・化学の分野で彼を記念した賞はありますか?
はい。1995年にアメリカ物理学会によって「ラルス・オンサーガー賞」が創設されています。

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ノーベル化学賞熱力学イジング模型相転移

参考文献

ノーベル財団公式記録および関連学術資料に基づく。