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アメリカ合衆国の法制度

📌 主なポイント
- ✓アメリカの法制度は連邦法と州法の二元的な構造を持つ。
- ✓連邦最高裁判所は合衆国憲法の最終的な解釈権を有する。
- ✓リステイトメントは判例法を整理した権威ある二次資料である。
アメリカ合衆国の法制度(アメリカ法)は、連邦法と各州法が並立する二元的な構造を特徴としています。イギリスのコモン・ローの伝統を継承しつつ、成文憲法典を有する連邦制国家として独自の発展を遂げてきました。
法体系の基本構造
アメリカ法は、連邦政府が定める連邦法と、各州が独自に制定・運用する州法から構成されます。連邦議会の立法権は合衆国憲法に列挙された事項に限定されており、それ以外の広範な領域は各州の権限に委ねられています。このため、刑法や民事法などの重要な分野においても、州ごとに異なる法制度や判例が存在します。

司法制度
司法制度も連邦と州で独立しています。連邦裁判所は、連邦地方裁判所、連邦控訴裁判所、連邦最高裁判所の3段階制をとっています。連邦最高裁判所は、合衆国憲法の最終的な解釈権を有し、違憲審査を通じて連邦と州の権限調整において重要な役割を果たしてきました。
法源とリステイトメント
判例法が法源として重要な位置を占める一方で、各州間の法的な整合性を図るための取り組みも行われています。アメリカ法律協会(American Law Institute)が発行する「リステイトメント(Restatement of the Law)」は、判例法を体系的に整理したものであり、法的拘束力はないものの、実務上高い権威を持つ二次資料として広く参照されています。
州ごとの多様性
多くの州は英米法系に基づきますが、歴史的経緯により例外も存在します。例えば、ルイジアナ州はフランス法を基礎とした法制度を一部維持しており、ニューヨーク州やカリフォルニア州などもそれぞれオランダ法やスペイン法の影響を受けた歴史を持っています。
参考文献
- ただし、 ルイジアナ州は、大陸法系のフランスの植民地であったので、フランス法を基礎としつつ、英米法の影響を強く受けた法制度となっている。また、ニューヨーク州法はオランダ法の、カリフォルニア州法はスペイン法の影響を受けている。
- ただし、伝統的な慣習であればどのようなものでもいいというわけではなく、「法」といえるためには、将来の予測が可能で誰にでも等しく適用されうる強制力のあるものであることが必要とされている。
- 米国では、民事法(civil code)の対象は主に契約法(contract law)、不法行為法(tort law)、財産法(property law)、相続法、家族法(family law)の五つに分かれるとされているが、日本と異なり、民法典と商法典の区別を明確に意識していない。むしろ商取引(契約)なのか、消費者契約なのかによって区別されている。
- 日常的には巡回裁判所(Circuit Court)と呼ばれることが多いが、これは控訴審裁判所が管轄区域内を定期的に移動し、審理を行っていたからである。
- 最高司法裁判所(supreme judicial court)、最高控訴裁判所(supreme court of appeals)と呼ぶ州もある。
- 治安判事裁判所(justice of the peace court、magistrate court)、地区裁判所(district court)、郡裁判所(county court)、都市裁判所(municipal court)、市裁判所(city court)、首都圏裁判所(metropolitan court)等と様々な名称で呼ばれている。
- 記録審裁判所(Recorder's Court)、郡裁判所(County Court)等と様々な名称で呼ばれているが、地区裁判所(District Court)、上級裁判所(Superior Court)と呼ばれるのが普通である。ただし、ニューヨーク州では、主要なものを最高裁判所(Supreme Court)と呼んでいる。
- 米最高裁、全米で同性婚認めるCNN 2015.06.27
- An LGBTQ+ Couple's Guide to Name Changes After Marriage, The Knot, 2020年4月.