心理学
レオ・M・ハーヴィッチ:色彩学と反対色説の先駆者
人間の色覚研究や反対色過程理論の定量化で知られるアメリカの心理学者、レオ・M・ハーヴィッチの生涯、研究、受賞歴について詳しく解説します。
📌 主なポイント
- ✓レオ・M・ハーヴィッチは1910年9月11日に生まれ、2009年4月25日に98歳で亡くなったアメリカの心理学者である。
- ✓妻であり研究パートナーであったドロシア・ジェイムソンと共に、色覚における反対色過程理論の定量化に関する重要な研究を行った。
- ✓1975年に米国科学アカデミーの会員に選出されたほか、アメリカ光学会やアメリカ心理学会などから多くの賞を受賞している。
レオ・モーリス・ハーヴィッチ(Leo Maurice Hurvich, 1910年9月11日 - 2009年4月25日)は、人間の色覚と視覚のメカニズムに関する研究で知られるアメリカ合衆国の心理学者である。同じく認知心理学者であったドロシア・ジェイムソンと生涯にわたる研究パートナーシップを築き、色彩学における反対色過程理論の定量化において中心的な役割を果たした。
生涯と研究活動
ハーヴィッチはハーバード大学で学び、同大学で学士号および博士号を取得した。ハーバード大学で数年間勤務した後、イーストマン・コダック社の研究員として産業界での研究も経験した。コダック社在籍時の1953年には、下院非米活動委員会(HUAC)の聴聞会に関連する証言をめぐる報道がなされた記録がある。
その後、1957年から1962年までニューヨーク大学の教授を務め、1964年にはグッゲンハイム・フェローに選出された。最終的なキャリアはペンシルベニア大学で過ごし、1979年に退職した。私生活および研究においては、ドロシア・ジェイムソンと結婚し、2人は視覚および色覚に関する多くの共同研究を行った。ハーヴィッチとジェイムソンによる反対色過程理論の展開と定量化は、従来のヤング=ヘルムホルツの三色説を補完・発展させるものとして広く評価された。
受賞歴と栄誉
ハーヴィッチは、その色彩科学および心理学への貢献により、数多くの賞や栄誉を受けている。その多くは、共同研究者であるジェイムソンとともに受賞している。
- 1963年 - アメリカ光学会(Optica)フェロー
- 1971年 - ハワード・クロスビー・ウォーレンメダル(実験心理学会、ジェイムソンと共同受賞)
- 1972年 - アメリカ心理学会APA賞(心理学への顕著な科学的貢献、ジェイムソンと共同受賞)
- 1982年 - エドガー・D・ティリヤー賞(アメリカ光学会、ジェイムソンと共同受賞)
- 1985年 - ジャッド賞(国際色彩学会、ジェイムソンと共同受賞)
- 1975年 - 米国科学アカデミー会員選出
主な著作
- Color Vision(Sinauer Associates, Inc、1981年)
- 『カラー・ヴィジョン:色の知覚と反対色説』(日本語版:誠信書房、2002年、鳥居修晃・和氣典二監訳)
よくある質問
レオ・M・ハーヴィッチの主な研究分野は何ですか?
人間の色覚、色彩学、視覚心理学を主な研究分野としていました。
ドロシア・ジェイムソンとの関係は何ですか?
ドロシア・ジェイムソンは妻であり、色覚の反対色過程理論の解明などにおいて生涯の共同研究パートナーでした。
ハーヴィッチが受けた主な受賞歴にはどのようなものがありますか?
アメリカ心理学会からのAPA賞、アメリカ光学会のエドガー・D・ティリヤー賞、国際色彩学会のジャッド賞などをドロシア・ジェイムソンと共に受賞しています。
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反対色過程色覚心理学アメリカ心理学会
参考文献
- Shevell, Steven K.; Krantz, David H. (2010). "Leo M. Hurvich (1910–2009)". American Psychologist. 65 (4): 292. doi:10.1037/a0019333.
- Roeckelein, J. E. (2006). Elsevier's Dictionary of Psychological Theories. Elsevier. p. 273. ISBN 9780080460642.
- National Academy of Sciences. "Leo M. Hurvich".
- Optica. "Leo M. Hurvich".