歴法・コンピュータ
リリウス日に関する解説とコンピュータ処理での歴史

グレゴリオ暦の開始日からの通算日数を示すリリウス日の定義や算出方法、IBMシステムでの活用について詳しく解説する専門記事。
📌 主なポイント
- ✓リリウス日(LD)は、グレゴリオ暦の開始日である1582年10月15日を1として起算する通算日数である。
- ✓1986年にIBMのブルース・G・オームズによって考案された。
- ✓名称は、グレゴリオ暦制定の改暦委員だったアロイシウス・リリウスに由来する。
- ✓IBMの言語環境プログラムやAIX用のCOBOLなどで日付変換機能として利用されている。
リリウス日(Lilian Day number、略称:LD)とは、グレゴリオ暦の開始日を基準とした通算の日数を示す数値である。ユリウス通日とは異なり、リリウス日は常に正の整数として表される。
定義と歴史的背景
リリウス日は、グレゴリオ暦が実際に導入され開始された日である1582年10月15日を「1」として起算する。1582年10月15日のリリウス日の値は1であり、翌日の1582年10月16日は2、その次が3と順に増加していく。
本概念は、1986年にIBMのブルース・G・オームズ(Bruce G. Ohms)によって、コンピュータ上での日付処理の拡張を目的として考案・発表された。名称は、グレゴリオ暦の制定に際して改暦委員を務めた天文学者アロイシウス・リリウスにちなんで名付けられている。
算出方法
リリウス日は、ユリウス通日(JD)を基にして次のような数学的関係式を用いて算出することができる。

式は以下の通りである。
LD = ⌊JD - 2 299 159.5⌋
ここで、LDはリリウス日、JDは求める日のユリウス通日を表す。

数式内の床関数(⌊x⌋)は、xを超えない最大の整数を返す操作を示す。
コンピュータシステムにおける利用
リリウス日は、グレゴリオ暦の開始以降に発生した任意の2つの日付間の経過日数を容易に計算する目的で使用されてきた。現在では、IBMの言語環境プログラム(LE)における日付変換ルーチンや、IBM AIX向けのCOBOLプログラミング環境などで採用されている実用的な日付表現の一つである。
よくある質問
リリウス日とは何ですか?
グレゴリオ暦の開始日である1582年10月15日を1として数えた通算の日数です。
リリウス日は誰によって考案されましたか?
1986年にIBMのブルース・G・オームズによって考案されました。
名称の由来は何ですか?
グレゴリオ暦の制定に携わった天文学者アロイシウス・リリウスにちなんで名付けられました。
ユリウス通日との違いは何ですか?
リリウス日は常に正の整数であり、グレゴリオ暦の開始日を起点としている点が異なります。
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参考文献
Ohms, Bruce G. (1986). “Computer processing of dates outside the twentieth century”. IBM Systems Journal 25 (2): 244–251. doi:10.1147/sj.252.0244.
CEEDATM—Convert seconds to character timestamp. z/OS Language Environment Programming Reference. IBM (2021年3月22日).
COBOL for AIX Programming Guide Version 5.1 (First ed.). IBM. (June 2015).