度量衡
リットル:体積の単位とその歴史

体積の単位であるリットルの定義、歴史、記号の変遷、および国際的な標準化について解説します。
📌 主なポイント
- ✓1リットルは1立方デシメートル(dm³)と定義されている。
- ✓リットルは国際単位系(SI)と併用できる非SI単位である。
- ✓単位記号として大文字の「L」と小文字の「l」の両方が認められている。
- ✓1964年の定義変更により、現在は「新リットル」が正式な定義として用いられている。
リットル(英: litre、仏: litre、記号: L, l)は、体積を表す単位であり、国際単位系(SI)と併用できる非SI単位の一つとして広く用いられています。1リットルは1立方デシメートル(dm³)と定義されており、これは1辺が10センチメートルの立方体の体積に相当します。
定義の歴史
リットルは1793年にフランスで提案された新しい公定単位の一つです。当初は1立方デシメートルの体積として定義されました。その後、1901年の第3回国際度量衡総会(CGPM)において、「最大密度で標準大気圧下にある1キログラムの純水の体積」と再定義されました。しかし、この定義では1リットルが1立方デシメートルよりもわずかに大きくなるという問題が生じました。
この混乱を解消するため、1964年の第12回国際度量衡総会において、1901年の定義は廃止されました。現在では、リットルは立方デシメートル(dm³)の別名称として定義されています。
単位記号の変遷
リットルの単位記号には、大文字の「L」と小文字の「l」の双方が国際的に認められています。当初は小文字の「l」のみが使用されていましたが、数字の「1」と混同しやすいという課題がありました。そのため、1979年の第16回国際度量衡総会において、大文字の「L」も記号として採用されました。
日本では、かつて筆記体の「ℓ」が広く使われていましたが、現在は教科書や公的な文書において、国際的な標準である大文字の「L」の使用が推奨されています。これは、計量単位の記号を立体で表記するという国際的なルールに準拠するためです。
倍量・分量単位
リットルには、SI接頭語を付加することで様々な倍量・分量単位が作られます。日常生活や科学分野で頻繁に使用されるものには以下があります。
- ミリリットル (mL): 1,000分の1リットル。立方センチメートル(cm³)と等価です。
- デシリットル (dL): 10分の1リットル。日本の算数教育や、血糖値の測定単位などで用いられます。
- センチリットル (cL): 100分の1リットル。ヨーロッパの飲料容量などで一般的です。
よくある質問
リットルの記号は「L」と「l」のどちらを使うべきですか?
国際的には両方認められていますが、数字の「1」との混同を避けるため、大文字の「L」の使用が推奨されています。
「ℓ」という記号は使ってはいけないのですか?
法的に定められた記号ではなく、国際的な表記ルール(立体で書くこと)に反するため、現在の学校教育や公的文書では「L」の使用が一般的です。
1リットルは何立方センチメートルですか?
1リットルは1,000立方センチメートル(cm³)です。
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国際単位系メートル法体積計量法
参考文献
- 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版、産業技術総合研究所
- 食品表示基準、e-Gov法令検索
- The International System of Units (SI), NIST Special Publication 330