地質学
ローム層と土壌学的特徴の解説

ロームおよび関東ローム層の定義、粒径組成、地質学的特徴、黒ボク土との違いについて解説する百科事典記事です。
📌 主なポイント
- ✓ロームとは粘土、シルト、砂の含有割合がそれぞれ25%から40%程度の土壌を指す。
- ✓関東ロームは関東平野に降下した更新世中期以降の火山砕屑物や風成二次堆積物の総称である。
- ✓黒ボク土はローム層よりもできた時代が新しく、有機物を含むため黒色を呈する。
ローム(英: loam、独: Lehm)とは、土壌区分の一つである。loamの語源は古代英語のlambに発し、「土」や「土壌」を意味する。
土性としてのローム
粘性質の高い土壌であり、粘土、シルトおよび砂の含有割合がそれぞれ25パーセントから40パーセント程度のものを指す。ロームで構成された地層をローム層という。世界的には、粒径組成比率におけるロームは農業や園芸に適した粒子配合だと考えられている。

関東ロームの概要と特徴
日本では火山起源の関東ロームが著名であるが、ロームの定義は土壌中の粒径組成比率のみであり、火山起源物質であるかどうかは直接関係しない。明治時代末期から大正時代初期の研究段階に、関東地方で見られる褐色に風化した緻密で削り取りやすい地層の崖に対して便宜上ロームと名付けられ、これが「関東ローム」として定着した。

関東ロームは、関東地方西縁の富士山・箱根山・愛鷹山などの諸火山、北縁の浅間山・榛名山・赤城山・男体山などの諸火山から関東平野に降下した更新世中期以降の火山砕屑物やその風成二次堆積物の総称である。1881年にダーフィト・ブラウンスが命名した。
黒ボク土との違い
火山灰や風成二次堆積物が堆積した場所が湿潤環境である場合、その上に植物が生い茂り腐植土層がたまって黒色となり、これは黒ボク土と呼ばれる。赤いローム層に対し、黒ボク土は有機物を含んでおり黒い色をしているのが大きな違いである。
よくある質問
ロームの定義は何ですか?
粘土、シルト、砂の含有割合がそれぞれ25パーセントから40パーセント程度の土壌を指します。
関東ロームは何でできていますか?
関東地方周辺の諸火山から降下した更新世中期以降の火山砕屑物やその風成二次堆積物の総称です。
ローム層と黒ボク土の違いは何ですか?
ローム層は酸化した鉄分を含み赤土と呼ばれるのに対し、黒ボク土は有機物を含んでおり黒い色をしています。
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参考文献
- 小学館『日本大百科全書』(ニッポニカ)「ローム」
- 『新版 地学事典』平凡社 1996年