少将:軍隊における階級と歴史的変遷

📌 主なポイント
- ✓少将は多くの軍隊で将官の階級の一つであり、NATO階級符号ではOF-7に相当する。
- ✓自衛隊における少将相当の階級は「将補(陸将補・海将補・空将補)」である。
- ✓少将の英呼称は陸軍でMajor General、海軍でRear Admiralが一般的である。
少将(しょうしょう)は、多くの軍隊において将官に区分される階級の一つです。一般的に中将の下、准将または代将の上に位置し、NATO階級符号ではOF-7に相当します。陸海空軍で呼称が異なる場合があり、陸軍ではMajor General、海軍ではRear Admiralと呼称されることが一般的です。
歴史的背景
「少将」という呼称は、日本においては律令制における官職に由来します。明治維新後の近代軍制導入に際し、西欧の階級制度を日本語に翻訳する過程で、既存の官職名が転用されました。明治初期の日本軍では、フランス式の軍制を斟酌した階級構成が採用され、袖章や軍刀の星章の数によって大将・中将・少将の序列が示されていました。
日本における変遷
旧日本軍において、少将は陸軍では旅団長や軍参謀長、海軍では戦隊司令官などの要職を務めました。明治初期には公卿や華族が任ぜられることもありましたが、次第に職業軍人が任官する階級として定着しました。1872年(明治5年)の官等表改定などを経て、西欧近代軍の階級序列に完全に組み込まれました。
自衛隊における将補
現在の自衛隊では、少将に相当する階級として「将補(陸将補・海将補・空将補)」が置かれています。将補は、役職に応じて「将補(一)」および「将補(二)」に分類されます。階級章は2つ星であり、これは海外の多くの軍隊における少将の階級章と共通しています。自衛隊法施行令の規定により、特定の職務においては将の階級にある者が充てられる職に将補を充てることも可能です。
国際的な呼称の多様性
少将の呼称は国や軍種によって異なります。イギリス連邦方式では空軍少将をAir Vice-Marshalと呼ぶほか、フランス革命方式を採用する国家では、補職制度に基づいて「師団将軍」や「旅団将軍」と呼称される例もあります。また、アメリカ軍やフランス軍などでは、少将が正規階級における最高位とされ、それより上の階級は役職に応じた一時的階級として運用される場合があります。
よくある質問
少将は軍隊の中でどの位置にありますか?
自衛隊の将補は少将と同じですか?
少将の呼称は国によって異なりますか?
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参考文献
- 内閣官報局『法令全書』明治5年
- 荒木肇「階級呼称のルーツ」『偕行』第853号
- 防衛省『令和6年春の叙勲受章者名簿』