数学記号

数学における中黒および関連記号の用法

数学や論理学において使用される中黒(∙)やリング演算子(∘)などの記号の定義と、乗算、スカラー積、写像の合成といった具体的な用途について解説します。

📌 主なポイント

  • 中黒演算子(U+2219)は、乗算、ベクトルのスカラー積、論理積などに用いられる。
  • リング演算子(U+2218)は、主に写像の合成を表すために使用される。
  • ホワイトバレット(U+25E6)とリング演算子(U+2218)は視覚的に類似しているが、Unicode上では異なる記号として定義されている。

数学および論理学の分野では、特定の演算や関係を示すために中黒(bullet)やそれに類似した形状の記号が用いられます。これらの記号はUnicodeにおいて個別に定義されており、文脈に応じて使い分けられます。

中黒演算子(Bullet Operator)

Unicodeにおいて、U+2219(∙)は「BULLET OPERATOR」として定義されています。この記号は、主に以下の数学的文脈で使用されます。

  • 乗算:2つの数xyの積をxyと表記します。
  • スカラー積:2つのベクトルx→y→の内積(スカラー積)をx→y→と表記し、成分ごとの積の和として定義されます。
  • 論理積:論理学において、命題PQの論理積をPQと表記することがあります。

なお、同様の用途にはU+22C5(⋅)である「DOT OPERATOR」も広く用いられます。

リング演算子(Ring Operator)

UnicodeのU+2218(∘)は「RING OPERATOR」として定義されています。視覚的には白抜きの円形をしており、U+25E6(◦)である「WHITE BULLET」と混同されやすいですが、数学的な定義と用途は異なります。

U+2218(∘)は、主に写像の合成を表すために使用されます。関数fgの合成は(f∘g)(x) = f(g(x))のように記述され、gを適用した結果に対してfを適用する操作を意味します。この記号はHTML実体参照では として定義されています。

よくある質問

中黒演算子とドット演算子の違いは何ですか?
どちらも乗算やスカラー積などの文脈で用いられますが、Unicode上のコードポイントが異なります。U+2219がBULLET OPERATOR、U+22C5がDOT OPERATORとして定義されています。
写像の合成にはどの記号を使いますか?
主にU+2218(RING OPERATOR)が使用されます。HTMLでは ∘ で表現されます。

関連記事

数学記号の表Unicode演算子写像

参考文献

  • Unicode Consortium, "Mathematical Operators - Unicode Block 2200–22FF"
  • W3C, "HTML Entities for Mathematical Symbols"