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マクドネル・ダグラス DC-10の概要と歴史

マクドネル・ダグラス社が開発した3発ジェット旅客機DC-10の歴史、機体構造、開発の経緯を解説。中距離路線向けワイドボディ機の先駆けとして航空史に名を残す機体です。
📌 主なポイント
- ✓初飛行は1970年7月29日に行われた。
- ✓総生産機数は446機である。
- ✓旅客型は2014年2月に全機退役した。
- ✓垂直尾翼に第2エンジンを配置する3発エンジン構成が特徴である。
マクドネル・ダグラス DC-10は、アメリカの航空機メーカーであるマクドネル・ダグラス社が開発した、3発エンジンを搭載するワイドボディのジェット旅客機です。アメリカン航空からの要求に基づき、中距離路線での運用を主眼に置いて設計されました。
開発の経緯
1960年代、ダグラス社は大型旅客機の市場参入を目指していました。アメリカン航空は、当時開発中であった高バイパス比エンジン「CF6」を搭載し、250席クラスで大陸横断が可能な機体を求めていました。当初は双発機が検討されましたが、当時のエンジン信頼性や高地空港での運用を考慮し、3発機としての開発が決定しました。1970年に初飛行を行い、1971年に就役しました。
機体の特徴
DC-10の最大の特徴は、垂直尾翼の基部に第2エンジンを配置する独特のレイアウトです。この設計により、左右の主翼下に各1発、垂直尾翼に1発という3発構成となりました。主翼は35度の後退角を持ち、高揚力装置として前縁スラットとダブルスロッテッドフラップを備えています。胴体はセミモノコック構造で、客室の空間確保のためフレームが薄く設計されています。
販売と生産
DC-10は、ロッキード社のL-1011トライスターと激しい販売競争を繰り広げました。長距離型の開発や貨物室ドアの改修などにより受注を伸ばし、最終的にはトライスターの生産中止を導く形となりました。しかし、1970年代後半以降は、より経済性の高い双発機や2名乗務の機体が登場したことで競争力を失い、1988年に生産を終了しました。総生産機数は446機です。
現在の運用状況
旅客型は2014年に全機が退役しました。2023年時点では、貨物型が一部のオペレーターによって運用されています。オービス・インターナショナルなどが現在も運用を続けている数少ない機体の一つです。
よくある質問
DC-10はなぜ3発機として設計されたのですか?
当時のエンジン信頼性や、高地空港での離着陸性能、および1発停止時の安全性を考慮した結果、3発機が最適であると判断されました。
DC-10の生産はいつ終了しましたか?
1988年に生産が終了しました。
現在もDC-10は運航されていますか?
旅客型は2014年に退役しましたが、貨物型は一部のオペレーターによって現在も運用されています。
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参考文献
- 久世紳二著、『旅客機の開発史』、日本航空技術協会、2006年。
- イカロス出版『旅客機型式シリーズ1 トライ・ワイドボディ・ジェット DC-10/MD-11 & L-1011』。
- Flight International, "DC-10 Twin briefing", June 7, 1973.