メサ(卓状台地)の地形学的特徴と形成プロセス

📌 主なポイント
- ✓メサは、急峻な崖に四方を囲まれたテーブル状の台地であり、「卓状台地」とも呼ばれる。
- ✓上部に風化・侵食に強いキャップロック(帽岩)が位置し、下部に柔らかい地層があることで形成される。
- ✓メサからさらに侵食が進んで孤立丘となったものは「ビュート」と呼ばれる。
- ✓日本国内の代表的なメサには屋島や荒船山などが挙げられる。
メサ(スペイン語: mesa)とは、差別侵食によって形成され、急峻な崖に四方を囲まれたテーブル状の台地であり、日本語では卓状台地とも呼ばれます。主に乾燥帯において発達する地形であり、アメリカ合衆国西部などの地域に多く見られます。

語源はスペイン語で机やテーブルを意味し、周囲の土地から孤立した姿が床に立つ机に似ていることに由来します。さらに侵食が進んで山頂部が狭くなり、孤立丘となったものはビュートと呼ばれます。
地形的特徴と構造
メサは、平坦な堆積岩の上に、より硬い岩石層が重なっているのが特徴です。硬い層は平らな頂上を形成するキャップロック(帽岩)として機能します。キャップロックには、砂岩や石灰岩などの堆積岩、溶岩流、あるいは深く浸食されたデュリクラストなどが含まれます。

メサとビュートを区別する厳密な大小の規定はありません。例えば、オーストラリア北西部のコックバーン山脈のように350平方キロメートルの広大な山頂を持つものから、ドイツ・エルベ砂岩山脈のわずか0.1平方キロメートルのものまで、多様な規模の地形がメサとして表現されます。

形成メカニズム
メサは、地殻変動によって隆起した水平層の岩石が風化と浸食を受けることで形成されます。上位に硬い水平な地層が、下位に侵食されやすい柔らかい地層(主に頁岩など)が存在する場合に発達します。

抵抗力の弱い下位層が水によって浸食される一方で、耐性の高い上位層(キャップロック)が保護の役割を果たし、テーブル状の形状が維持されます。側面は滑らかな斜面ではなく、耐性の高い層が崖を、耐性の低い層がベンチ(平坦面)を形成する「崖とベンチの地形」と呼ばれる階段状のパターンを示します。

日本国内においても、香川県の屋島や大分県の万年山、群馬県の荒船山などがメサの代表例として知られています。



火星におけるメサ地形
地球上だけでなく、火星のクレーターが多い高地と少ない低地の間の過渡的地帯(フレッテッド地形)においても、険しい壁を持つメサや隆起が確認されています。これらは氷に関連する物質崩壊の連鎖によって形成されたと考えられています。
よくある質問
メサとはどのような地形ですか?
メサとビュートの違いは何ですか?
キャップロックとは何ですか?
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参考文献
Duszyński, F.; Migoń, P.; Strzelecki, M.C. (2019). Escarpment retreat in sedimentary tablelands and cuesta landscapes–Landforms, mechanisms and patterns. Earth-Science Reviews.
Migoń, P. (2004). “Mesa”. In Goudie, A.S. (ed.). Encyclopedia of Geomorphology. London: Routledge. p. 668.