メテオール (気象衛星)
📌 主なポイント
- ✓メテオールはソビエト連邦およびロシアが開発した極軌道気象衛星シリーズである。
- ✓初代メテオール1-1は1969年3月26日にプレセツク宇宙基地から打ち上げられた。
- ✓メテオールM1は2009年9月17日にソユーズ2-1bロケットで打ち上げられた。
メテオール(ロシア語: Метеор, Meteor)は、ソビエト連邦およびロシアが開発・運用してきた極軌道気象衛星のシリーズである。1960年代以降、多数の衛星が打ち上げられ、地球の気象観測や環境モニタリングに貢献してきた。
誕生までの経緯
1960年にソ連政府が気象衛星の開発を決定し、当初はOKB-586(ヤンゲリ設計局、のちにユジノエ設計局)が開発を開始した。1962年に開発はNII-627(現FSUE NPP VNIIEM)に移換された。本格的なメテオール衛星の実現に向けて、いくつかの実験衛星が打ち上げられた。1963年には三軸制御や太陽電池、熱制御の実験を目的としたコスモス-14およびコスモス-23が打ち上げられ、1964年にはプロトタイプであるコスモス-44が初めて雲のテレビ画像を送信することに成功した。その後、1965年にはコスモス-122、144、156が打ち上げられ、初の実験的な気象予報ネットワークが構築された。
初代シリーズであるメテオール1-1は1969年3月26日に打ち上げられ、1969年から1977年の間に計28機が軌道に投入された。すべての衛星はボストーク-2Mロケットを使用し、プレセツク宇宙基地から打ち上げられている。メテオール1は1981年の1-31号機まで打ち上げられ、後期には地球観測用のリモートセンシング衛星としても活用された。
メテオール2
後継となるメテオール2衛星は1967年に開発が決定され、1971年には予備設計が終了した。しかし、分光計の開発に時間を要し、テスト機である1号機の打ち上げは1975年7月11日までずれ込んだ。メテオール2では衛星の寿命が6ヶ月から1年に延び、気象データを軍用のAPPI受信局に直接送信する機能が備えられた。重量は約1,300kgであり、可視光・赤外線TVカメラや放射計測センサ、赤外放射計などを搭載していた。1975年から打ち上げが開始され、1993年までに計21機がプレセツク宇宙基地より投入された。
メテオールM
近代的な後継機であるメテオールM1(M-N1)は、2009年9月17日にソユーズ2-1bロケットによって打ち上げられた。これは2001年12月に打ち上げられ、2003年12月に送信機の故障で使用不能となったメテオール3M-N1の代替となる新型の極軌道気象衛星である。ロシアはこの間、自国の利用可能な気象衛星が一時的に不在となる時期を経験した。