科学・測定単位
国際的な度量衡の基準:メートル法の歴史と展開

長さの単位メートルと質量の単位キログラムを基準とする十進法の単位系「メートル法」の歴史、日本における導入の経緯、および広義の派生単位系について解説します。
📌 主なポイント
- ✓メートル法は18世紀末のフランスにおいて制定された十進法の単位系である。
- ✓1875年にメートル条約が締結され、国際的な単位の統一が進められた。
- ✓日本は1885年にメートル条約に加盟し、1959年に完全実施された。
メートル法(英: metric system、仏: système métrique)とは、長さの単位であるメートル(m)と質量の単位であるキログラム(kg)を基準とする、十進法による単位系のことである。
これをさらに洗練させたものが国際単位系(SI)であり、現在は世界中で広く運用されている。

歴史
メートル法は、18世紀末のフランスにおいて、世界共通で使える統一された単位制度の確立を目指して制定された。
フランス革命後の1790年3月にタレーラン=ペリゴールの提案によって新しい単位を創設することが決議され、1791年に北極点から赤道までの子午線弧長の「1000万分の1」として「メートル」が定義された。質量については、1立方デシメートルの水の質量を1キログラムと定めた。
フランス国内においては当初反発も大きく、1837年に「1840年以降はメートル法以外の単位の使用を禁止する」旨の法律が出されてから普及が進むことになった。
1875年には、メートル法を導入するため各国が協力する主旨のメートル条約が締結された。
日本における導入
日本は1885年(明治18年)にメートル条約に加盟し、1891年(明治24年)施行の度量衡法で尺貫法と併用する形で導入された。

その後、1921年(大正10年)の法改正で尺貫法を廃止する方針が示されたが、本格的な普及は、法的に使用を禁じた1951年(昭和26年)施行の計量法を待つこととなった。日本におけるメートル法の完全実施は1959年(昭和34年)1月1日である。
広義のメートル法と派生単位系
19世紀以降、科学や工業の発達に伴い他の物理量についても単位が必要となり、多様な単位系が無秩序に存在することとなった。広義には、これらを総称してメートル法と呼ぶことがある。
よくある質問
メートル法とはどのような単位系ですか?
長さの単位であるメートルと質量の単位であるキログラムを基準とする、十進法による単位系のことです。
メートル法はいつどこで制定されましたか?
18世紀末のフランスにおいて、世界共通の単位制度の確立を目指して制定されました。
日本でのメートル法完全実施はいつですか?
1959年(昭和34年)1月1日に完全実施されました。
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参考文献
小学館『デジタル大辞泉』コトバンク。
日本体育協会『スポーツ八十年史』1958年。
下川耿史 家庭総合研究会 編『明治・大正家庭史年表:1868-1925』河出書房新社、2000年。