航空機
Mi-8 (航空機)

ソビエト連邦のミル設計局が開発した汎用ヘリコプターMi-8の歴史、特徴、軍民での運用状況について解説する百科事典記事。
📌 主なポイント
- ✓Mi-8はソビエト連邦のミル設計局が開発した汎用ヘリコプターである。
- ✓軍用・民間用を合わせて12,000機以上が生産された。
- ✓日本では朝日航洋がMi-8PAを1機導入し、資機材の空輸や木材搬出に使用した。
Mi-8(ロシア語: Ми-8ミー・ヴォースィェミ)は、ソビエト連邦のミル設計局で開発された汎用ヘリコプターである。北大西洋条約機構(NATO)が使用したNATOコードネームでは「ヒップ」(Hip)と呼ばれた。1961年にMi-4を改造した原型機が初飛行している。

単純で頑丈な構造と汎用性の高さが特徴であり、軍用および民間用を合わせて1万2000機以上が生産された。ロシア国内のメーカーで後継機の開発が進められた現在も製造や販売が行われており、旧東側諸国やアフリカ諸国を中心に広く採用されている。



開発と特徴
Mi-8は、優れた実用性と堅牢な機体構造により、世界各地の過酷な環境下で運用されてきた。民間市場においてもコミューター機として利用されるほか、個人や企業による所有例もある。





日本での運用
日本では、朝日航洋が特注の改装仕様であるMi-8PA(登録番号:JA9549)を1機購入し、重量物の空輸や木材搬出のために使用した。設計基準の違いにより旅客輸送は認可されなかったものの、約10年間の運用において機材上の不具合が少なく、整備費用の安さや低騒音性が評価された。引退後の同機は所沢航空発祥記念館に寄贈されている。
軍事利用と実戦例
軍用型は多くの国で第一線機として採用されている。輸送任務のほか限定的な攻撃任務にも用いられており、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争ではセルビア軍の機体が機銃を用いて無人機を撃墜した事例があるほか、ロシアによるウクライナ侵攻においても、ウクライナ軍が機体から機関銃を使用してドローンを撃墜したことが報じられている。
主要諸元
- 初飛行:1961年
- 主回転翼直径:21.29m
- 全長:18.17m
- 全幅:5.65m
- 全高:5.65m
- 自重:7,260kg
- 通常離陸重量:9,800kg
- 最大離陸重量:10,800kg
- 発動機:クリーモフTV2-117A ターボシャフト×2
- 出力:1,700hp×2
- 超過禁止速度:260km/h
- 巡航速度:180km/h
- 航続距離:445–500km
- 実用上昇限度:4,500m
- 乗員:2名
よくある質問
Mi-8のNATOコードネームは何ですか?
北大西洋条約機構(NATO)の使用したNATOコードネームでは「ヒップ」(Hip)と呼ばれています。
Mi-8の初飛行はいつですか?
1961年にMi-4を改造した原型機が初飛行を行いました。
日本でMi-8を運用していた企業はどこですか?
朝日航洋がMi-8PAを1機購入し、重量物の空輸や木材搬出などに使用していました。
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参考文献
The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024). The Military Balance 2024. Routledge. ISBN 978-1-032-78004-7.