物理学・計量単位
マイクロメートル:国際単位系における長さの単位
マイクロメートル(μm)は、国際単位系(SI)における長さの単位です。定義、歴史的な経緯、表記のルール、および旧単位「ミクロン」との関係について解説します。
📌 主なポイント
- ✓1マイクロメートルは1メートルの100万分の1(10^-6 m)と定義される。
- ✓単位記号は「μm」であり、μは立体で表記することが国際的なルールである。
- ✓かつて使用されていた単位「ミクロン」は、1967年に国際度量衡総会で廃止された。
- ✓日本では1997年10月1日より、計量法に基づきミクロンの使用が禁止されている。
マイクロメートル(英: micrometre、記号: μm)は、国際単位系(SI)における長さの単位である。1マイクロメートルは1メートルの100万分の1(10-6 m)に相当する。
定義と換算
マイクロメートルは、メートルにSI接頭語の「マイクロ」を付加した単位である。他の長さの単位との関係は以下の通りである。
- 1 μm = 0.001 mm
- 1 μm = 1000 nm
この長さは、赤外線の波長や、細胞、細菌などの微細な物体の大きさを表す際に用いられることが多い。
表記とルール
国際単位系(SI)の規定およびJIS規格において、英語表記は micrometre と定められている。測定器具である「マイクロメータ(micrometer)」との混同を避けるため、綴りが区別されている。また、単位記号の「μm」は、ギリシャ文字のμ(ミュー)を立体で表記することが義務付けられており、斜体での表記は誤りとされる。
ミクロンとの関係
かつては同じ長さを表す単位として「ミクロン(micron、記号: μ)」が広く使用されていた。ミクロンは1879年の国際度量衡総会(CGPM)で承認された単位であったが、1967年の総会で廃止された。現在、ミクロンはSI併用単位にも含まれておらず、国際的にマイクロメートルの使用が推奨されている。
日本国内においては、計量法の改正により1997年10月1日以降、取引や証明におけるミクロンの使用は禁止されている。現在では公的な文書や放送においても、マイクロメートルへの置き換えが完全に定着している。
よくある質問
マイクロメートルとマイクロメータの違いは何ですか?
マイクロメートル(micrometre)は長さの単位を指し、マイクロメータ(micrometer)は長さを測定するための器具を指します。
なぜ「ミクロン」という単位は使われなくなったのですか?
国際単位系(SI)との整合性を図り、接頭語の混乱を避けるためです。1967年の国際度量衡総会で廃止が決定されました。
単位記号のμを斜体で書いても良いですか?
いいえ、誤りです。SI規則および計量法の規定により、単位記号は立体で表記する必要があります。
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国際単位系SI接頭語長さの比較計量法マイクロメータ
参考文献
- 計量法附則第3条第2項、附則別表第2
- 計量法附則第三条の計量単位等を定める政令 第2号、別表第2 項番1
- 計量法附則第三条の計量単位の記号等を定める規則 別表
- NHK放送文化研究所「単位の『ミクロン』について」(2016年11月1日)