日本の河川
兵庫県の二級水系「三原川」の地理と治水史

兵庫県淡路島の三原平野を流れる二級水系・三原川の地理的特徴、主な支流、ダム、および過去の水害や治水対策について解説します。
📌 主なポイント
- ✓三原川は兵庫県淡路島南部の三原平野を流れる二級水系の本川である。
- ✓水系全域が兵庫県南あわじ市(旧三原郡)に属している。
- ✓河川法による幹川延長は約15.3kmである。
- ✓1970年(昭和45年)の台風第25号による豪雨などにより、歴史的に度重なる浸水被害を受けてきた。
三原川(みはらがわ)は、兵庫県淡路島南部の三原平野を流れる二級水系の本川であり、水系全域が南あわじ市(旧三原郡)に属している。

地理と流域
南あわじ市にある淡路島最高峰の諭鶴羽山北東麓に源を発し、諭鶴羽川としてほぼ北西へ流れる。南あわじ市神代社家で上田川を合流して三原川となり、三原平野を北西から南西方向へと蛇行しながら流れる。平野部では成相川などを合わせ、河口付近で倭文川や大日川などを合流して播磨灘へと注ぐ。兵庫県が定める三原川水系河川整備基本方針によると、河川法による幹川延長は約15.3kmである。

水害と治水・ダム事業
下流の三原低地と呼ばれる一帯は地形的な要因から古来より氾濫を繰り返してきた歴史を持つ。1918年(大正7年)の洪水では旧松帆村一帯が大きな被害を受けた。その後も昭和中期以降にたびたび水害が発生し、1970年(昭和45年)9月16日に接近した台風第25号による集中豪雨では、淡路島内で7千戸以上が浸水するなどの甚大な被害がもたらされた。さらに1979年(昭和54年)の台風16号による洪水被害を契機として激甚災害対策特別緊急事業が導入され、本格的な河川改修が進められたほか、上流部には洪水調節などを目的としたダムの建設が行われた。

主な支流とダム
三原川水系には複数の支流が存在し、延長の長いものとして大日川、成相川、倭文川、牛内川、山路川などが挙げられる。また、治水や水資源の確保を目的として、上流および支流には諭鶴羽ダム、大日ダム、成相ダム、牛内ダム、北富士ダムの5か所のダムが完成している。
流域の観光地
流域には歴史的・地理的なスポットが点在しており、中世の山城跡である叶堂城(感応寺)や、河口北部の海岸に位置し日本の白砂青松100選にも数えられる慶野松原、さらには国生み神話ゆかりとされる自凝島神社などが知られている。
よくある質問
三原川の源流はどこですか?
兵庫県淡路島の最高峰である諭鶴羽山の北東麓に源を発しています。
三原川が注ぐ海はどこですか?
淡路島南部を流れたのち、播磨灘に注ぎます。
三原川水系にはどのようなダムがありますか?
諭鶴羽ダム、大日ダム、成相ダム、牛内ダム、北富士ダムの5つのダムが建設されています。
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参考文献
- 三原川水系河川整備基本方針 (PDF). 兵庫県 (2009年3月). 2016年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月6日閲覧。
- 「淡路島で七千戸以上が浸水」『朝日新聞』昭和45(1970年)9月17日朝刊、15面。