言語・学術
文部省学術用語集の歴史と概要
文部省(現文部科学省)の主導により編纂された日本語の学術用語と英語を関連づける辞書的冊子『学術用語集』の歴史、構成、およびオンライン展開について解説します。
📌 主なポイント
- ✓文部省(現:文部科学省)の主導により編纂された、日本語の学術用語と英語を関連づける辞書的冊子である。
- ✓1947年(昭和22年)に学術用語の制定作業が開始され、1954年(昭和29年)3月に最初の各分野の用語集が発行された。
- ✓構成は主に「和英の部」と「英和の部」に分かれており、用語の意味についての説明文は記載されていない。
- ✓オンライン版のデータは、2016年に科学技術振興機構が運営するJ-GLOBALへと統合された。
学術用語集(がくじゅつようごしゅう)とは、文部省(現在の文部科学省)の主導により編纂された、日本語の学術用語と英語を相互に関連づけるための辞書的冊子である。「文部省学術用語集」とも呼ばれる。
作成までの経緯
日本国内で用いられる学術用語の多くは、明治時代以降に西洋語(主に英語)からの翻訳語として作り出されてきた。しかし、翻訳や定着の過程で訳語の不統一が生じることが問題視されていた。
こうした状況を受け、文部省は用語の整理と統一を目的として、1947年(昭和22年)2月に学術文献調査特別委員会学術用語制定科会を設置し、学術用語の制定作業に着手した。この事業はその後、文部省の学術用語調査会、および文部省学術奨励審議会学術用語分科審議会へと引き継がれ、1954年(昭和29年)3月に各分野の最初の学術用語集が発行された。以降、既存の用語集の増補改訂や、新たな分野の用語集の追加発行が続けられた。
内容と構成
『学術用語集』の多くは2部構成となっており、第1部が「和英の部」、第2部が「英和の部」で構成されている。
- 和英の部:ローマ字で表現された学術用語、通常の日本語による学術用語、および対応する英語が記載され、ローマ字のアルファベット順に配列されている。
- 英和の部:英語、通常の日本語による学術用語、ローマ字による学術用語が記載され、英語のアルファベット順に配列されている。
原則として用語の意味に関する解説文は含まれておらず、B6判の冊子として刊行された。著作権は文部省(または文部省と各学会)が保有し、大日本図書、日本学術振興会、各学会、丸善など複数の出版社や団体から発行された。
オンライン展開
かつては国立情報学研究所が提供する「オンライン学術用語集」サイトを通じて、出版された用語集の一部に収録されている語句の検索が可能であった。同サイトは2016年3月28日に科学技術振興機構(J-GLOBAL)に統合され、以降はJ-GLOBALのプラットフォーム上で情報が引き継がれている。
よくある質問
学術用語集とは何ですか?
文部省(現・文部科学省)の主導により、日本語の学術用語と英語を関連づけるために編纂された辞書的冊子です。
学術用語集の編纂が始まった背景は何ですか?
明治以降、西洋語から多くの翻訳語が作られたものの訳語が不統一であったため、用語の整理と統一を図るために作成が開始されました。
学術用語集にはどのような構成が含まれていますか?
多くの冊子は第1部の「和英の部」と第2部の「英和の部」で構成されており、用語の意味解説は含まれていません。
オンラインでの学術用語集の検索はどこで引き継がれていますか?
かつてのオンライン学術用語集は2016年3月にJ-GLOBALへ統合されました。
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学術用語文部科学省J-GLOBAL翻訳
参考文献
- J-GLOBALリニューアル! 詳細検索、機関ID追加など | 科学技術情報プラットフォーム 科学技術振興機構 2016年5月14日閲覧。
- J-GLOBAL | ヘルプ | 収録情報 2016年5月14日閲覧。