モンゴルの通貨制度とトゥグルグの歴史的背景

📌 主なポイント
- ✓トゥグルグ(MNT)はモンゴル国の公式通貨であり、補助通貨としてムングがある。
- ✓通貨名称の「トゥグルグ」はモンゴル語で「丸い」を意味する。
- ✓1925年2月に発行が決定され、同年12月から流通が開始された。
- ✓通貨表記は歴史的経緯から、モンゴル文字とキリル文字の両方が使用されてきた経緯を持つ。
トゥグルグ(モンゴル語: төгрөг, ᠲᠥᠭᠦᠷᠢᠭ, 英語: Tugrik)は、モンゴル国の法定通貨である。国際通貨コード(ISO 4217)はMNT。通貨記号は「₮」(Tに斜線二本)が用いられる。「トゥグルグ」という名称はモンゴル語で「丸い」を意味し、近現代の東アジアにおける「圓(円)」と同義である。補助通貨としてムング(möngö)が存在するが、実際の流通量は極めて少ない。
歴史的背景と創設
モンゴルでは20世紀初頭の独立宣言後も、中国製の円銀、各種銀両、ロシア・ルーブル、米ドルなどが混用されていた。人民革命党政権は1924年6月にモンゴル商工業銀行を設立し、翌1925年2月に国家貨幣としてのトゥグルグ発行を決定した。当時、1トゥグルクは純銀18gに相当するものとされた。
1925年12月9日からソビエト連邦で製造された紙幣の流通が開始され、翌1927年1月1日以降はすべての財政報告や予算をトゥグルグで算出することが義務付けられた。さらに1928年4月には金本位制が導入され、国内流通する唯一の通貨として定着した。

文字の変遷と製造
導入初期の貨幣や紙幣はソビエト連邦のレニングラードで製造され、モンゴル文字で表記されていた。しかし1941年のソビエト連邦における方針変更に伴い、モンゴル語の表記にはキリル文字が採用されることとなり、1946年以降は貨幣の表記もキリル文字に変更された。その後、1989年のソビエト連邦崩壊を経て、1994年以降は表面に伝統的なモンゴル文字が復活し、裏面にキリル文字が併記されるスタイルとなった。

紙幣の流通状況
モンゴル人民共和国時代にはソビエト連邦のルーブルとデザインや額面設定が類似していたが、1993年以降のシリーズからはイギリスで印刷されるようになった。現在では少額のムング紙幣や低額面のトゥグルグ紙幣の流通は稀少となっており、日常の決済には主に高額面の紙幣が使用されている。
よくある質問
トゥグルグの国際通貨コードは何ですか?
トゥグルグの補助通貨は何ですか?
トゥグルグの通貨記号はどのように表記されますか?
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参考文献
平石国雄、二橋瑛夫 『世界コイン図鑑』 日本専門図書出版、2002年。