地理・都市

ロシアの首都モスクワの歴史と都市概要

ロシアの首都モスクワの歴史と都市概要
ロシアの首都であり、ヨーロッパ最大の都市であるモスクワの地理、気候、歴史、経済、人口動態について解説する encyclopedia 記事。

📌 主なポイント

  • モスクワはロシア連邦の首都であり、ヨーロッパ最大の都市である。
  • 市の歴史に関する最古の記録は1147年にさかのぼる。
  • 2021年の国勢調査における市域人口は約1,301万人である。
  • ケッペンの気候区分では湿潤大陸性気候(亜寒帯湿潤気候)に属する。

モスクワ(ロシア語: Москва)は、ロシア連邦の首都であり、単独で連邦構成主体を形成する連邦市である。周囲を占めるモスクワ州の州都でもあるが、行政上は州から区別された「モスクワ市」として位置づけられている。

ヨーロッパ最大の都市であり、連邦市域の人口は約1,315万人に及ぶ。

地理と気候

モスクワは北緯55度45分、東経37度37分に位置し、市の中心をモスクワ川が蛇行しながら流れている。市域面積は2,500平方キロメートルを超える。

ケッペンの気候区分では湿潤大陸性気候(亜寒帯湿潤気候)に属する。年平均気温は6.3℃で、11月から3月にかけては日平均気温が氷点下となる。最暖月である7月の日平均気温は19.7℃、最寒月である1月の日平均気温は-6.2℃を記録する。

歴史

モスクワに関する最古の記録は1147年であり、キエフ大公国のユーリー・ドルゴルーキーが会合を行った場所として言及されている。1156年に砦が築かれて以降、都市としての発展が始まった。

13世紀後半、ウラジーミル大公アレクサンドル・ネフスキーの末子であるダニール・アレクサンドロヴィチが領有したことでモスクワ公国が成立した。その後、イヴァン1世の代にジョチ・ウルスとの関係を通じてルーシ諸公からの徴税権を獲得し、勢力を拡大した。1480年、イヴァン3世が「タタールのくびき」を終わらせたことで、モスクワはロシア最大勢力の都としての地位を確立し、クレムリンや主要な大聖堂の建設・再建が進められた。

1712年、ピョートル1世がサンクトペテルブルクを建設して首都を移転したため、モスクワは一時的に首都の座を譲った。しかし、歴代皇帝の戴冠式が挙行されるなど副首都としての地位を保ち続け、1918年に再びソビエト連邦の首都として復帰した。

人口と経済

2021年の国勢調査に基づく市域人口は約1,301万人であり、近郊を含む都市圏としても世界有数の規模を誇る。住民の大部分をロシア人が占めるほか、中央アジアなどからの移民も多数居住している。

経済面においては、モスクワ都市圏は世界トップクラスの経済規模を持っており、ヨーロッパ国内でも有数の経済中枢として機能している。

よくある質問

モスクワの気候の特徴は何ですか?
モスクワは湿潤大陸性気候に属し、11月から3月にかけて日平均気温が氷点下となります。冬の寒さが厳しい一方で、夏は比較的温暖です。
モスクワが首都としての地位を失っていた時期はありますか?
1712年にピョートル1世がサンクトペテルブルクを建設して首都を移転して以降、モスクワは首都の座を譲っていましたが、1918年に再びソビエト連邦の首都となりました。

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参考文献

  • 「朝倉世界地理講座 大地と人間の物語10 東ヨーロッパ・ロシア」朝倉書店、2007年。
  • 「新版 ロシアを知る事典」平凡社、2004年。