アメリカ大気研究センター

📌 主なポイント
- ✓NCARはアメリカ国立科学財団(NSF)の支援を受け、大気研究大学連合(UCAR)によって運営されている。
- ✓本部はコロラド州ボルダーにあり、イオ・ミン・ペイが設計したメサ研究所が象徴的な拠点となっている。
- ✓気象学、気候科学、大気化学、太陽物理学など広範な地球システム科学の研究を行っている。
アメリカ大気研究センター(National Center for Atmospheric Research、略称:NCAR)は、気象学、気候科学、大気化学、太陽と地球の相互作用、およびそれらが環境や社会に与える影響を専門的に研究するアメリカ合衆国の研究所です。非営利組織である大気研究大学連合(UCAR)が運営を担い、アメリカ国立科学財団(NSF)から資金提供を受けています。
研究と施設
NCARは、地球の大気に関する研究を推進するため、学界に対して高度なツールやテクノロジーを提供しています。これには、大気過程を測定するための専門機器、調査用航空機、高性能計算設備などが含まれます。また、コミュニティ気候システムモデル(CCSM)やWeather Research and Forecasting model(WRF)といった大気モデルの開発も行っています。

組織構造
NCARは複数の研究所とプログラムで構成されており、計算・情報システム研究所(CISL)、地球観測研究所(EOL)、高高度観測所(HAO)、研究応用研究所(RAL)などが主要な役割を果たしています。これらの部門は、気候変動の予測、大気汚染の解析、太陽活動の観測など、多岐にわたる科学的課題に取り組んでいます。
メサ研究所の建築
NCARの本部であるメサ研究所は、コロラド州ボルダーの丘陵地に位置しています。この建物は建築家イオ・ミン・ペイによって設計され、その独創的なデザインは高く評価されています。一般向けの施設見学ツアーも実施されており、気象や地球環境に関する体験型展示を通じて研究活動を紹介しています。
気候変動研究への貢献
NCARの科学者らは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の活動に深く関与してきました。多くの研究者がIPCCの気候変動アセスメントに専門知識を提供しており、その貢献は2007年のノーベル平和賞受賞の一助となりました。