交通・観光

ナショナルサイクルルート制度の概要と指定要件

国土交通省が推進するナショナルサイクルルートの制度概要や指定要件、これまでに指定された日本を代表するサイクリングルートを解説します。

📌 主なポイント

  • ナショナルサイクルルートは、日本を代表し世界に誇りうるサイクリングルートを認定する国土交通省の制度である。
  • 制度の創設は自転車活用推進法に基づく平成30年6月の自転車活用推進計画に端を発する。
  • 指定を受けるには、原則として100km以上の連続した距離や、安全・快適な走行環境、休憩施設や宿泊施設の整備など厳格な要件を満たす必要がある。

ナショナルサイクルルートは、日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートを国土交通省(自転車活用推進本部)が指定する制度である。2018年6月に閣議決定された自転車活用推進計画に基づき、国内外へのPRやインバウンド観光への対応、走行環境の水準向上などを図る目的で導入された。

指定要件

ナショナルサイクルルートとして指定されるためには、安全で快適な走行環境や受入体制など、多岐にわたる厳しい基準を満たす必要がある。主な要件は以下の通りである。

  • ルートの距離と構成:島嶼部を除き100km以上であり、景勝地などを結び、狭いトンネルや交通量の多い道を避けた連続したコースであること。
  • 走行環境:歩行者や自動車と自転車を分離したコースの整備、自転車保険への加入条例の制定、トンネル等における注意喚起、未舗装区間がないこと。
  • 案内・標示:ルート全体にブルーラインの路面標示や案内看板が整備され、迷わず走行できること。
  • ゲートウェイ施設:情報入手の拠点、レンタサイクル、修理道具、補給食の販売、簡易整備スペースやロッカーが備わり、アクセスルートが確保されていること。
  • 休憩環境:20km程度の間隔で、トイレ、サイクルラック、屋根付きの椅子とテーブル、給水設備を備えた休憩施設があること。
  • 回送・宿泊・サポート:サイクルトレインなどの回送手段、60km程度ごとの自転車室内保管が可能な宿泊施設、補修部品の販売や出張修理、事故対応のための緊急進入路が整備されていること。
  • 情報発信と体制:SNS等による情報発信、ルートマップの提供が行われ、官民連携による水準維持のための協議会等が組織されていること。

指定ルート一覧

これまでに以下のルートがナショナルサイクルルートとして指定されている。

  • 第1次指定:つくば霞ヶ浦りんりんロード、ビワイチ、しまなみ海道サイクリングロード
  • 第2次指定:トカプチ400、太平洋岸自転車道、富山湾岸サイクリングコース
  • 第3次指定:ふくしま浜通りサイクルルート、フジイチ、雪国魚沼Golden Cycle Route、いしかわ里山里海サイクリングルート、鳥取うみなみロード、あまいち

よくある質問

ナショナルサイクルルートとはどのような制度ですか?
日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートを国土交通省が指定し、国内外へのPRやインバウンド対応、受入環境の向上を図るための制度です。
指定を受けるための主な要件は何ですか?
島嶼部を除き100km以上の連続したルートであること、歩行者や自動車と分離された安全な走行環境、20km間隔の休憩施設、60kmごとの自転車対応宿泊施設など、多岐にわたる基準が設けられています。
どのようなルートがこれまでに指定されていますか?
第1次の「つくば霞ヶ浦りんりんロード」「ビワイチ」「しまなみ海道」をはじめとして、第2次および第3次指定を含め計12のルートが指定されています。

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参考文献

自転車活用推進計画 平成30年6月 国土交通省 / ナショナルサイクルルートの指定要件 - 国土交通省 / 第1次ナショナルサイクルルートを指定しました! - 国土交通省 / 第2次ナショナルサイクルルートを指定しました - 国土交通省