人物

根本順吉の生涯と気象学への貢献

日本の気象研究家・啓蒙家である根本順吉の生涯、気象庁でのキャリア、異常気象の研究、および著作について解説します。

📌 主なポイント

  • 根本順吉は1919年3月30日に東京都文京区本郷で生まれた。
  • 1941年に中央気象台附属気象技術官養成所を卒業し、戦後は気象庁で予報業務や『気象百年史』の編纂に携わった。
  • 1970年代から1980年代にかけて地球寒冷化に関する予測や異常気象の解析を発表した。
  • 1981年に気象知識の啓蒙普及の功績により岡田武松賞を受賞した。

根本 順吉(ねもと じゅんきち、1919年3月30日 - 2009年9月22日)は、日本の気象研究家、気象解説者、科学書のエッセイストである。雅号は迷亭翁。

経歴

東京都文京区本郷出身。1941年に中央気象台附属気象技術官養成所(現在の気象大学校)を卒業した。戦時中は海軍軍属として航空気象業務に従事した経験を持つ。

戦後は中央気象台(のちの気象庁)に勤務し、予報課や長期予報課で各種予報技術を担当した。『気象百年史』の編纂などに携わり、1975年に退官した。気象庁退官後は、一般向けの科学解説や児童向けの著作を数多く執筆し、気象知識の普及と啓蒙活動に尽力した。

また、研究活動のかたわら教育にも携わり、1970年から1985年まで埼玉大学教養学部で兼任講師を務めた。1981年には「十代の会」の発起人の一人として創立に参加している。

研究と気象観測

1963年に日本付近の異常低圧に気づいたことをきっかけに、本格的な異常気象の解析に乗り出した。1970年代から1980年代にかけては地球寒冷化を予測する論考を発表した。その後の地球温暖化傾向に対しては、温室効果ガスを主因とする見方に対して慎重な立場をとり、予測を超える複雑な気候変動についての考察を行った。

受賞歴

  • 岡田武松賞(1981年) - 「気象知識の啓蒙普及」の功績による
  • 風土研究賞(第13回、1994年) - 『世紀末の気象』に対して

主な著作

根本は専門的な気象学の知見を一般向けに分かりやすく解説する著書を多数発表している。

  • 『氷河期へ向う地球』風濤社、1973年
  • 異常気象を追って 11年間の記録』中央公論社、1974年
  • 『氷河期が来る 異常気象が告げる人間の危機』光文社、1976年
  • 『渦・雲・人 藤原咲平伝』筑摩書房、1985年
  • 『江戸晴雨攷』中央公論社、1993年

よくある質問

根本順吉の専門分野は何ですか?
気象学および異常気象の解析です。
根本順吉はどのような経歴を持っていますか?
中央気象台附属気象技術官養成所を卒業後、海軍軍属を経て気象庁に勤務し、予報課や長期予報課で勤務したのち1975年に退官しました。
主な受賞歴は何ですか?
1981年に気象知識の啓蒙普及により岡田武松賞を受賞し、1994年には第13回風土研究賞を受賞しています。

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参考文献

日外アソシエーツ現代人物情報