気象学
測雲器の仕組みと観測方法

気象観測で使用される測雲器の概要や、ベッソン型測雲器、雲鏡を用いた雲向・雲速の測定方法について解説します。
📌 主なポイント
- ✓測雲器は気象観測において雲向や雲速を計測する装置である。
- ✓ベッソン型測雲器は高さ約3mの支柱と回転する腕木、釘歯状の突起を備えている。
- ✓雲鏡は水平な鏡面に映る雲像の動きを利用して雲向や雲速を観測する。
- ✓雲鏡の精密な観測には望遠鏡が付属することがある。
- ✓雲鏡の種類にはフィネマン雲鏡、スプルング雲鏡、石丸雲鏡などがある。
測雲器(そくうんき、英: nephoscope)は、気象観測において雲の移動する方向(雲向)および速度(雲速)を測定するための装置である。
概要と主な形式
測雲器にはいくつかの種類が存在し、代表的なものとしてベッソン型測雲器や、鏡面に雲を映して観測する雲鏡がある。

ベッソン型測雲器
ベッソン型は、高さ約3メートルの支柱の柱頭に水平な腕木が渡された構造を持つ。腕木は柱頭を中心に回転させることができ、等間隔に釘歯状の突起が植えられている。観測者は雲が腕木の中央の釘歯ごしに見える位置に眼を置き、腕木の向きを雲の進行方向に合わせる。そして、雲が隣の釘歯まで移動するのに要した時間を計測することで、雲の移動方向と比例速度を求める。さらに雲の高さ(雲高)がわかっていれば、比例速度を用いて実際の雲速を算出することが可能である。

雲鏡
水平な鏡面に映し出された雲像の動きを利用して観測する型の測雲器は、雲鏡(うんきょう)と呼ばれる。中心から放射線状に方位線が刻まれた円形の鏡を水平に設置し、一定の高さから鏡面に映る雲を観察する。鏡面上での雲の移動方向から雲向を定め、移動距離と時間を測定して雲速を求める仕組みである。

雲鏡を用いた正確な雲速の測定には、観測者の眼の位置を正確に保ち、鏡面上の移動距離を精密に捉える必要があるため、望遠鏡を付属させて雲像を観測するのが一般的である。主な雲鏡の種類として、フィネマン雲鏡、スプルング雲鏡、および日本式の石丸雲鏡などが挙げられる。
よくある質問
測雲器とはどのような装置ですか?
気象観測において、空に浮かぶ雲の移動方向(雲向)や速度(雲速)を測定するための装置です。
ベッソン型測雲器はどのようにして雲速を測りますか?
腕木にある釘歯ごしに雲を視認し、雲が隣の釘歯まで移動するのに要した時間を計測することによって比例速度を求めます。雲高と組み合わせることで実際の雲速を算出できます。
雲鏡とは何ですか?
水平に置かれた円形の鏡面に映し出された雲の動きを観察し、雲向や雲速を測定するタイプの測雲器です。
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参考文献
日本語版ウィキペディア「測雲器」項目の記述および付属画像資料