ニューヨーク市庁舎の歴史と建築様式

📌 主なポイント
- ✓ニューヨーク市庁舎は現役の市庁舎としてアメリカで最も古い歴史を持つ。
- ✓建物の建設は1810年から1812年にかけて行われ、設計はジョセフ・フランソワ・マンギンとジョン・マッコム・ジュニアが手掛けた。
- ✓アメリカの国定歴史建造物および国家歴史登録財に指定されている。
- ✓地下には1904年に開業した装飾性の高い旧シティ・ホール駅が存在する。
ニューヨーク市庁舎(英語:New York City Hall)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区のロウアー・マンハッタンにあるシティ・ホール・パーク内に位置している。現役の市庁舎としてはアメリカ国内で最も古い歴史を持ち、建物内にはニューヨーク市長の執務室や市議会室などが置かれている。

建物はアメリカの国定歴史建造物および国家歴史登録財に指定されており、外装および内装もそれぞれニューヨーク市歴史建造物に指定されている。

歴史
ニューヨークにおける最初の市庁舎は17世紀にオランダ人によってパール・ストリートに建設され、2番目の市庁舎は1700年にウォール街とナッソー・ストリートの角に建てられた。独立戦争後に首都機能が置かれた際はフェデラル・ホールと改名されている。新たな市庁舎の建設計画は1776年から検討されていたが、戦争後の財政難により進行が遅れ、現在のシティ・ホール・パークが敷地として選定された。

1802年に開催された設計競技では、ジョセフ・フランソワ・マンギンとジョン・マッコム・ジュニアの設計が一等に選ばれた。建設過程では予算超過に対する懸念からコスト削減が行われ、労働争議や黄熱病の流行なども重なって、完成は1811年(公式オープンは1812年)となった。

歴史的にも重要な舞台となっており、1861年にはエイブラハム・リンカーンが訪れ、1865年の暗殺後にはその棺が置かれた。また、ユリシーズ・グラントらの棺もドームに安置された。知事室にはジョン・トランブルが描いたアレクサンダー・ハミルトンの肖像画をはじめとする貴重な美術品が所蔵されている。

2003年7月23日には、市議会室のバルコニーで銃撃事件が発生し、市議会議員が殺害される事件が起きた。これを契機にマイケル・ブルームバーグ市長のもとで金属探知機の導入を含む厳格なセキュリティ体制が整備された。

建築様式
市庁舎の外観はフランス・ルネサンス様式を基調としつつ、アメリカン=ジョージアン建築の要素も取り入れられている。建物は2つのウイングと中央のパビリオンで構成されており、後部の壁面にはマサチューセッツ州産の大理石が使われていたが、1954年から1956年にかけてアラバマ産の石灰石へと取り替えられた。
内部の円形建築物には2階へ通じる大理石の階段があり、コラム建築を支えるコリント式の円柱が配置されている。完成後もレオポルド・エイドリッツ、ジョン・H・ダンカン、ウィリアム・マーティン・エイキン、グロスバナー・アッターベリーなど著名な建築家によって何度か改修が行われている。

周辺環境とシティ・ホール駅
市庁舎周辺のエリアはシヴィック・センターと呼ばれ、官庁街や歴史的建造物が集まっている。また、シティ・ホール・プラザの地下には、1904年に開業したインターボロー・ラピッド・トランジット(IRT)のシティ・ホール駅が存在する。美しいグアスタヴィーノ・タイルや真鍮のシャンデリアで飾られた装飾性の高い駅であったが、旅客営業は1945年に終了している。

よくある質問
ニューヨーク市庁舎はいつ建設されましたか?
ニューヨーク市庁舎を設計したのは誰ですか?
シティ・ホール駅は現在も利用できますか?
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参考文献
National Park Service (2007). City Hall (New York) - National Historic Landmark summary listing.
White, Norval & Willensky, Elliot (2000). AIA Guide to New York City.