日本大正村の主な施設と歴史的建造物

📌 主なポイント
- ✓日本大正村役場は1906年に竣工し、2000年に国の登録有形文化財に登録された。
- ✓日本大正村資料館の建物は、かつて養蚕業で栄えた濃明銀行の繭蔵として建てられた。
- ✓旧三宅家は1688年に建造された母屋を持つ近世中期の民家であり、恵那市指定有形文化財に指定されている。
日本大正村は、岐阜県恵那市(旧・恵那郡明智町)に位置するテーマパーク型の観光地域である。町内には明治から大正、昭和初期にかけての歴史的建造物が数多く残されており、それらを活用した各種資料館や展示施設が点在している。
行政および展示関連施設
日本大正村の中心的な役割を担う施設として、かつての役場庁舎を利用した建物などが挙げられる。

日本大正村役場は1906年(明治39年)に竣工した木造2階建ての建物であり、桟瓦葺・寄棟造りで外壁は下見板張りの洋風意匠を取り入れている。6代目の明智町役場として1957年まで使用された後、商工会議所などを経て1984年に日本大正村の構成施設となった。2000年に国の登録有形文化財、2015年に恵那市景観重要建造物に登録されている。

日本大正村資料館の建物は、明治期に盛んだった養蚕業に関連する濃明銀行の蔵として建設されたものであり、「銀行蔵」とも呼ばれる。西棟が1909年、東棟が1918年に竣工し、内部には手動式のエレベーターが備えられている。恵那市指定有形文化財に指定されている。

大正時代館では、大正天皇や当時の庶民の暮らしに関する資料が展示されており、隣接する喫茶店「カフェー天久」は、大正末期から昭和初期にかけて多くの文化人が訪れた場所として知られている。

大正ロマン館は1994年5月に開館した洋風建築であり、初代村長の高峰三枝子や議長の春日野清隆の記念館として機能している。敷地内にはバラ園があり、山本芳翠の絵画『裸婦』(国の重要文化財)を収蔵するほか、大河ドラマの関連展示が行われたこともある。
文化・生活に関する資料施設

1875年竣工の旧郵便局舎を利用した逓信資料館では、郵政や電信に関する資料が公開されており、隣接地には現役の明智郵便局がある。また、1877年竣工の絵画館は、小学校や警察署などとして使用されたのちに展示施設となった。

大正村浪漫亭は、売店やカフェ、レストランを備え、日本大正村の事務局も置かれている複合施設である。2016年にリニューアルが行われた。なお、かつておもちゃを展示していたおもちゃ資料館は2016年に閉館し、翌年には体験型サテライトオフィスへと転用された。
伝統的住宅と周辺の景観

旧三宅家は、旗本の明知遠山氏に仕えた三宅家の住居であり、1688年に建造された母屋を中心として近世中期の民家建築の特徴を伝えている。1992年に現在地へ移築復元され、恵那市指定有形文化財となっている。

うかれ横丁は、かつて多くの飲み屋が並んでいた路地であり、道路を跨ぐ渡り廊下を持つ民家など独特の町並みが見られる。

明智駅の駅舎は1934年の明知鉄道明知線(開業時は明知駅)開業当時に建設された木造平屋建てであり、「中部の駅100選」に選定されている。