医学

妊娠中絶の医学的定義と区分

妊娠中絶の医学的な定義、自然流産や人工妊娠中絶の区分、関連する時期や薬剤について解説します。

📌 主なポイント

  • ✓妊娠中絶は自然妊娠中絶と人工妊娠中絶に大別される。
  • ✓日本では妊娠22週未満の妊娠中断に伴う胎児の死亡を流産と定義している。
  • ✓人工妊娠中絶に関連して、ミソプロストールやミフェプリストンなどの薬剤が挙げられることがある。

妊娠中絶(にんしんちゅうぜつ)とは、妊娠の持続が中断されること、または子宮の内容物が排出される現象を指す。大きく自然妊娠中絶と人工妊娠中絶に分けることができる。

区分と時期による定義

医学的および法的な観点から、妊娠の週数によって呼び方や定義が異なる。

  • 流産(自然妊娠中絶):妊娠22週未満における妊娠の中絶を指し、胎児が母体外で生存できない時期のものをいう。
  • 死産:妊娠22週以降における妊娠の中絶によって胎児が死亡した場合を指す。
  • 人工妊娠中絶:個人の意思などに基づき、母体保護法などの規定に従って人工的に妊娠を中断させる手続きをいう。

日本においては、かつて母体外での生命保持不可能な時期として満24週未満とされていた基準が、1991年より満22週未満(21週6日まで)へと短縮された。また、妊娠12週以降から6か月までの死児の出産は「死産」と表記される。

中絶に関連する薬剤

歴史的または医療的な文脈において、妊娠の中絶に関連して言及される物質や薬剤が存在する。例えば、パセリなどに含まれるアピオールは、誤食などが原因で流産に至る例が知られている。医薬品としては、プロスタグランディン類のミソプロストールやジノプロストン、オキシトシン、あるいはステロイド骨格を持つ合成ホルモン剤のミフェプリストンなどが利用されることがある。これらは緊急避妊薬とは異なる目的や機序を持つ場合がある。

よくある質問

流産と死産の主な違いは何ですか?
妊娠22週未満の中絶によって胎児が死亡した場合を流産、妊娠22週以降の中絶によるものを死産と区分します。
人工妊娠中絶が行われる時期の基準は何週未満ですか?
日本の法律や通知において、母体外での生命保持が不可能な時期とされる満22週未満(21週6日まで)の間に行われます。

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流産死産母体保護法緊急避妊薬

参考文献

  • 小項目事典,世界大百科事典内言及, 日本大百科全書(ニッポニカ),百科事典マイペディア,精選版 日本国語大辞典,世界大百科事典 第2版,デジタル大辞泉,ブリタニカ国際大百科事典. “妊娠中絶とは”. コトバンク. 2022年4月13日閲覧。
  • “改訂新版 世界大百科事典 “妊娠中絶””. コトバンク. DIGITALIO, Inc.. 2024年9月2日閲覧。
  • 第2版,世界大百科事典内言及, 日本大百科全書(ニッポニカ),ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,精選版 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,栄養・生化学辞典,世界大百科事典. “死産とは”. コトバンク. 2022年4月13日閲覧。
  • 日本放送協会. “【詳しく】緊急避妊薬と中絶薬ってどんな薬?どう違う?”. NHKニュース. 2022年4月13日閲覧。
  • 流産・切迫流産 - 日本産科婦人科学会、2018年6月16日
  • Sage-Femme Collective (2008). Natural Liberty: Rediscovering Self-Induced Abortion Methods. Sage-Femme Collective.