百科事典

日本大百科全書(ニッポニカ)の概要と歴史

小学館が刊行した百科事典『日本大百科全書(ニッポニカ)』の歴史、特徴、および電子化の変遷について解説します。

📌 主なポイント

  • 1984年に初版の頒布が開始され、1989年に全25巻が完結した。
  • 6,000人以上の専門家が寄稿し、13万を超える項目を収録している。
  • 現在はジャパンナレッジおよびコトバンクを通じて電子版が提供されている。

『日本大百科全書(ニッポニカ)』は、小学館が刊行した日本語の百科事典である。「日本と日本人について徹底的に、かつ広範囲にわたって記述すること」を主眼に置き、10年の準備期間を経て編纂された。

刊行の経緯と特徴

1984年に初版の頒布が開始され、1989年に全25巻の刊行が完了した。最新版である1994年版は、索引と補巻を含めて全26巻で構成されている。6,000人を超える各分野の専門家が署名入りで寄稿しており、社会科学、自然科学、人文科学からライフスタイルまで幅広い分野を網羅している。特に日本の地名や歴史に関する項目が充実している点が特徴である。

また、従来の百科事典には少なかった動詞項目を設けるなど、学術的な視点と文化的・社会的側面を組み合わせた解説が試みられた。図版や地図、グラフなども豊富に掲載され、読者の理解を助ける構成となっている。

電子化と展開

紙の書籍版は1994年版を最後に刊行を終了したが、その後もコンテンツの改訂作業は継続され、電子メディアへと移行した。1996年にはソニーの電子ブックプレーヤー「データディスクマン」用ソフトとして販売されたほか、1998年にはCD-ROM版『スーパー・ニッポニカ』が発売された。これには国語辞典のデータも併録され、動画や音声、バーチャルリアリティ画像などを含む本格的な電子百科事典として注目を集めた。

2000年以降はウェブ展開が本格化し、知識活用支援サイト「ジャパンナレッジ」の中核コンテンツとして現在も提供されている。また、2008年から2013年までは「Yahoo!百科事典」としてウェブ上で無料公開されていた。2014年11月からは、無料事典サイト「コトバンク」に収録され、現在も広く利用されている。

研究と評価

日本大百科全書』とインターネット上の百科事典プロジェクトであるウィキペディア日本語版を比較した研究も存在する。2009年の分析によれば、政治問題に関する項目において、記述の文字数や専門的な参考文献の有無など、両者には異なる傾向が見られることが指摘されている。

よくある質問

『日本大百科全書』は現在も紙の書籍として出版されていますか?
いいえ、1994年版を最後に紙の書籍版の刊行は終了しており、現在は絶版となっています。
『日本大百科全書』の電子版はどこで閲覧できますか?
現在は知識活用支援サイト「ジャパンナレッジ」や、無料事典サイト「コトバンク」などで閲覧可能です。
『日本大百科全書』の特徴は何ですか?
日本に関する記述の網羅性が高く、各分野の権威による署名入り記事や、動詞項目などのユニークな視点を取り入れている点が特徴です。

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参考文献

  • 日本大百科全書 episode.2. ジャパンナレッジ. 2020年11月24日閲覧。
  • 沿革・歴史. 会社案内. 小学館. 2013年11月26日閲覧。
  • 無料事典サイト「コトバンク」、小学館「日本大百科全書(ニッポニカ)」を追加し、収録用語数は176万語に (プレスリリース). VOYAGE GROUP. 2014年11月6日. 2019年3月11日閲覧。
  • 相良佳弘「『ウィキペディア』の特性」-日本の政治問題に関する項目の定量的分析-」『聖徳大学言語文化研究所論叢』17巻、2009年。