日本の河川
野田川 (京都府) の地理と流域環境

京都府与謝郡与謝野町を流れる二級水系野田川の地理、流路、流域の環境や経済活動、サケの遡上について解説する百科事典記事。
📌 主なポイント
- ✓野田川は京都府与謝郡与謝野町を流れる延長15.5キロメートルの二級河川である。
- ✓流域の約9割が山林であり、下流では阿蘇海へ流入する。
- ✓江戸時代から明治時代にかけて河川舟運に利用された歴史を持つ。
- ✓近年ではシロザケの遡上や産卵が確認されている。
野田川(のだがわ)は、京都府与謝郡与謝野町を流れる二級水系の本流であり、倉梯川という別名を持つ河川である[1][2]。延長は15.5キロメートル、流域面積は99.2平方キロメートルであり、流域の約9割が山林によって占められている[1]。

地理と流路
与謝郡与謝野町加悦地域の南部にある大江山山系の赤石ケ岳付近に端を発する[1]。与謝野町の加悦地域、野田川地域、岩滝地域を北流し、下流では宮津市の一部にかすめた後、岩滝地域で阿蘇海(宮津湾)へと注いでいる[1]。流域には加悦谷と呼ばれる沖積平野が形成されている[1]。日本三景として知られる天橋立は、野田川が運んだ砂によって形成されたとも言われている[1]。


2007年(平成19年)には、野田川流域を囲む山地部が丹後天橋立大江山国定公園に指定された[1]。主な支流としては、滝川、加悦奥川、桜内川、岩屋川、温江川、水戸谷川、香河川などが挙げられる[1]。


歴史と経済活動
江戸時代から河川舟運に利用されており、明治時代30年代に至るまで米や炭などが野田川を通じて宮津へ運ばれていた[1]。河口部周辺には日本冶金工業大江山製造所が立地している[1]。また、かつては野田川に並行して加悦鉄道が運行され、鉱石輸送などの貨物営業や旅客営業を行っていたが、後に廃止されている[1]。

生態系とサケの遡上
河川改修などを契機として、2008年頃からシロザケの遡上が確認されるようになった[1]。上流部での産卵や遡上がたびたび報じられており、地域住民による清掃活動や学校教育における環境学習の題材としても取り上げられている[5][6]。
よくある質問
野田川の延長はどのくらいですか?
野田川の延長は15.5キロメートル、流域面積は99.2平方キロメートルです。
野田川はどこに流れ込みますか?
京都府与謝郡与謝野町の岩滝地域で阿蘇海(宮津湾)に流入します。
野田川ではどのような生物の遡上が確認されていますか?
河川改修を機に、シロザケの遡上や産卵が確認されています。
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参考文献
- 野田川水系河川整備計画について 京都府
- 『京都大事典 府域編』淡交社、1994年、p.420
- 「サケ遡上時期 住民が清掃」『京都新聞』2021年10月28日、28面。
- 「サケのぼる豊かな故郷 与謝小4年生学ぶ 野田川」『毎日新聞』、2020年3月9日