地理

ナラボー平原:オーストラリア南部の広大な乾燥地帯

ナラボー平原:オーストラリア南部の広大な乾燥地帯
オーストラリア南部に広がるナラボー平原の地理、気候、歴史、および交通網について解説します。世界最長の直線区間を持つ鉄道や乾燥した自然環境の特徴を紹介。

📌 主なポイント

  • ナラボー平原の名称はラテン語で「木が無い」を意味する。
  • 面積は約20,000平方キロメートルに及ぶ。
  • 大陸横断鉄道には世界最長の直線区間(478km)が存在する。
  • 年間平均降水量は250mm以下の乾燥気候である。

ナラボー平原(Nullarbor Plain)は、オーストラリア大陸南部に位置する広大な乾燥地帯です。南オーストラリア州と西オーストラリア州にまたがっており、グレートオーストラリア湾の北側に広がっています。名称の由来はラテン語の「nullus(無い)」と「arbor(木)」を組み合わせたもので、その名の通り樹木がほとんど存在しない平坦な地形が特徴です。

地理と自然環境

ナラボー平原は、かつて海底であった場所が地殻変動によって隆起し、その後の風雨による浸食を経て現在の平坦な地形が形成されたと考えられています。面積は約20万平方キロメートルに及び、東西の広がりは約1,200キロメートルに達します。

NASAの衛星写真‐ナラボー平原とグレートビクトリア砂漠
NASAの衛星写真‐ナラボー平原とグレートビクトリア砂漠
赤がナラボー平原の位置
赤がナラボー平原の位置

気候は典型的な乾燥気候であり、年間平均降水量は250ミリメートル以下です。気温の年較差および日較差が激しく、昼間は48.5℃に達する一方で、夜間には0℃以下まで冷え込むこともあります。

交通とインフラ

ナラボー平原は、オーストラリア大陸の東西を結ぶ重要な交通の要衝です。19世紀後半には通信網の整備が進められ、1877年には電報網が開通しました。

鉄道

大陸横断鉄道は、西オーストラリア州のカルグーリーと南オーストラリア州のポートオーガスタを結ぶ路線として1917年に建設が開始されました。1969年には軌間の統一を含む大規模な改修が行われ、現在は大陸横断列車「インディアンパシフィック号」が運行されています。この区間には、鉄道として世界で最も長い直線区間(478キロメートル)が存在することで知られています。

ナラボー平原の世界一長い直線区間
ナラボー平原の世界一長い直線区間
インディアンパシフィック鉄道から見えるナラボー平原
インディアンパシフィック鉄道から見えるナラボー平原

道路

エア幹線道路(Eyre Highway)は、1941年にノースマンとポートオーガスタを結ぶ道路として開通しました。当初は未舗装でしたが、段階的な整備を経て1976年に全区間の舗装が完了しました。鉄道とは異なり、グレートオーストラリア湾の海岸線に沿って走るルートをとっています。

よくある質問

ナラボー平原の名前の由来は何ですか?
ラテン語の「nullus(無い)」と「arbor(木)」を組み合わせたもので、樹木がほとんど見られない平坦な地形に由来しています。
ナラボー平原にはどのような交通手段がありますか?
大陸横断鉄道(インディアンパシフィック号)と、舗装された幹線道路であるエア幹線道路が東西を結んでいます。
鉄道の直線区間はどのくらいの長さですか?
ナラボー平原を走る鉄道区間には、世界で最も長いとされる478キロメートルの直線区間があります。

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参考文献

  • National Parks South Australia: Nullarbor National Park
  • Australian Rail Track Corporation: Trans-Australian Railway history