図書館情報学

OCLC(オンライン・コンピュータ・ライブラリ・センター)の概要と役割

OCLC(オンライン・コンピュータ・ライブラリ・センター)は、世界中の図書館が参加する非営利の書誌ユーティリティ組織です。WorldCatの運営や図書館業務の効率化を支援するサービスについて解説します。

📌 主なポイント

  • OCLCは1967年に設立された非営利の図書館サービス組織である。
  • 世界最大のオンライン蔵書目録であるWorldCatを運営している。
  • 本拠地はアメリカ合衆国オハイオ州ダブリンに置かれている。
  • 図書館業務の効率化を目的とした目録作成ツールやデジタルアクセスサービスを提供している。

OCLC(Online Computer Library Center, Inc.)は、世界中の図書館が参加する非営利の会員制組織であり、情報へのアクセスを促進し、図書館業務のコスト削減を目的として活動しています。1967年に「Ohio College Library Center」として設立され、当初はオハイオ州の大学図書館間ネットワークとして機能していましたが、その後世界規模の組織へと発展しました。本拠地はアメリカ合衆国オハイオ州ダブリンにあります。

主要なサービスと活動

OCLCの最も代表的な成果は、世界最大のオンライン蔵書目録であるWorldCatの構築と維持です。WorldCatは、世界中の図書館の蔵書情報を集約したデータベースであり、図書館員が目録作成を行う際の参照や、利用者が資料を検索するための基盤として活用されています。

また、図書館の目録作成業務を効率化するためのツールとして、Connexionなどのサービスを提供しています。これにより、各図書館はMARC(Machine Readable Cataloging)フォーマットのレコードを再利用し、個別の目録作成作業を大幅に軽減することが可能となりました。

歴史的展開と組織の変遷

OCLCは設立以来、図書館関連の技術やサービスを統合・拡充してきました。2006年にはResearch Libraries Group(RLG)を吸収合併し、2007年にはオランダの図書館自動化システムプロバイダであったOCLC PICAを完全に統合しました。また、2008年には図書館で広く利用されている認証・アクセスソフトウェアであるEZproxyを買収するなど、デジタル環境における図書館サービスの基盤強化を進めてきました。

かつては印刷物のマイクロフィルム化やデジタル化を行う「OCLC Preservation Service Center」を運営していましたが、2009年に当該事業をBackstage Library Worksへ売却しています。

関連する取り組み

OCLCは、図書館利用者が図書館員とリアルタイムでコミュニケーションをとるための問い合わせ管理サービス「QuestionPoint」や、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援を受けて設立された「WebJunction」など、図書館の専門性とサービス向上を支援する多角的なプロジェクトを展開しています。また、1988年のForest Press買収に伴い、デューイ十進分類法(DDC)の著作権および商標権を保有しています。

よくある質問

OCLCとは何の略称ですか?
Online Computer Library Centerの略称です。
WorldCatとは何ですか?
WorldCatは、世界中の図書館の蔵書目録が集約された、世界最大のオンライン蔵書目録データベースです。
OCLCはどのような組織ですか?
世界中の図書館が参加する非営利の会員制組織であり、情報へのアクセス促進と図書館業務のコスト削減を目的としています。

関連記事

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参考文献

  • 田窪直規他『情報資源組織論』樹村房、2011年。
  • OCLC公式サイト (oclc.org)
  • Business First of Columbus, "OCLC renames European division", 2007年10月22日。
  • Michael Rogers, "CLC/OCLC Pica Merge", Library Journal, 2007年10月22日。
  • OCLC News release, "OCLC acquires EZproxy authentication and access software", 2008年1月11日。
  • OCLC Archives, "PASSPORT Software User Guide - Cataloging and Metadata"。