大野川:九州北部を流れる一級河川の特徴と歴史

📌 主なポイント
- ✓大野川は、大分県、熊本県、宮崎県を流れる一級水系の本流である。
- ✓源流は宮崎県高千穂町および大分県境にある祖母山(標高1,757m)である。
- ✓下流部では大分川とともに大分平野を形成し、別府湾に注いでいる。
- ✓1587年には下流の戸次川付近で戸次川の戦いが行われた。
- ✓流域には国の重要文化財である白水溜池堰堤(白水ダム)などが存在する。
大野川(おおのがわ)は、大分県南部および中部、熊本県東部、宮崎県北部を流れる一級水系の本流であり、一級河川である。

川の全長は107km、流域面積は1,465km²に及び、宮崎県と大分県の県境にそびえる祖母・傾山の祖母山(標高1,757m)を源流とする。阿蘇山周辺のカルデラからの水も取り込みながら北流し、大分県竹田市、豊後大野市などを経て大分市で別府湾に注いでいる。


地理と流域の特徴
上流にあたる竹田市周辺には、阿蘇山の外輪山からの伏流水が湧き出る湧水地が多く点在している。中流から下流にかけては、大分川とともに大分平野を形成し、流域に肥沃な農地が広がっている。また、下流の高田地区では、分流である乙津川との間に「高田輪中」と呼ばれる輪中が発達している。



歴史
『豊後国風土記』によれば、「大野郡」の地名はかつて悉皆原野であったことに由来し、河川名もその郡名にちなむとされる。流域には奥嶽川合流地点付近の岩戸遺跡をはじめ、旧石器時代から弥生時代、古墳時代にかけての遺跡が多く存在し、古くからの人間の居住が確認されている。
中世において、下流にあたる現在の大分市戸次付近は「戸次川」と呼ばれていた。天正14年12月12日(1587年1月20日)には、この河原周辺で島津家久率いる島津勢と、長宗我部元親・信親親子や仙石秀久、大友義統らの豊臣勢の間で「戸次川の戦い」が発生した。
江戸時代に入ると、大野川は岡藩と臼杵藩の境界となるとともに、流域の諸藩と海を結ぶ重要な交通路・交易路として利用され、岡藩の犬飼港や臼杵藩の吐合港などが栄えた。
主要な橋梁
大野川には数多くの橋梁が架けられており、地域の交通を支えている。





ダム・堰堤
流域には農業用水や治水のための施設が設置されている。

代表的なものとして、国の重要文化財に指定されている白水溜池堰堤(白水ダム)などが挙げられる。
流域の緑地と景観
鶴崎橋のすぐ下流にある大野川右岸には桜並木が整備されており、春季には多くの訪問者が訪れる。



文化財・観光地
大野川水系には多くの名勝や文化財が存在する。

緒方川に架かる原尻の滝は「日本の滝百選」に選ばれており、周辺には道の駅も整備されている。その他、白水の滝や沈堕の滝などの名所がある。
よくある質問
大野川の源流はどこですか?
大野川が注ぐ海はどこですか?
大野川の流域にはどのような自治体が含まれますか?
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参考文献
- 豊肥エリア|おおいた遺産|大分を彩る120の美しき遺産 - oitaisan.com(2019年9月8日閲覧)
- 大野川通船史について知りたい。 - 大分県立図書館
- 大野川水系河川維持管理計画 - 九州地方整備局大分河川国道事務所(2012年4月)
- 大分の四季 > 春 - 大分市観光協会(2021年4月1日閲覧)