気象学
不透明雲(雲の変種)の概要と特徴

不透明雲(opacus)は、太陽や月を覆い隠すほど厚みのある雲の変種です。高層雲、高積雲、層積雲、層雲に見られる特徴や分類について解説します。
📌 主なポイント
- ✓不透明雲(opacus)は、太陽や月を隠すほど厚い雲の変種である。
- ✓高層雲、高積雲、層積雲、層雲の4つの雲形で見られる。
- ✓学術名の「opacus」はラテン語で「影のある」「暗い」を意味する。
不透明雲(ふとうめいうん、ラテン語学術名:opacus、略号:op)は、世界気象機関(WMO)が定める『国際雲図帳』において定義されている雲の「変種」の一つです。空を広範囲に覆う雲の中でも、太陽や月の位置が判別できないほど厚みがあるものを指します。
定義と特徴
不透明雲は、雲の透明度に基づく分類です。雲の大部分または全体が十分な密度を持っており、背後にある太陽や月を完全に覆い隠して透視させない状態を指します。これに対し、太陽や月の位置が透けて見える程度の厚さの雲は「半透明雲(translucidus)」と呼ばれます。
この変種は、主に高層雲、高積雲、層積雲、および層雲において観測されます。雲片の集合体や水平に広がる層状の雲に現れやすく、雲底の形状や濃淡は雲の種類によって異なります。

語源
学術名の「opacus」は、ラテン語で「影のある」「暗い」「厚みのある」といった意味を持ちます。この名称は、雲が光を遮る性質を端的に表しています。

観測される雲の種類
不透明雲は以下の雲形において確認されます。
- 高層雲:全天を覆う厚い層状の雲として現れることが多いです。
- 高積雲:雲底が平坦で雲頂が凸凹している場合、濃淡の模様が顕著になります。
- 層積雲:雲底自体が凸凹していることが多く、不透明な層を形成します。
- 層雲:地表付近に発生し、厚みがある場合は不透明層となります。




また、雲の隙間から太陽光が漏れる際、薄明光線(光芒)が観測されることもあります。
よくある質問
不透明雲と半透明雲の違いは何ですか?
太陽や月の位置が透けて見えるかどうかが基準です。透けて見えないほど厚いものが不透明雲、透けて見える程度の厚さのものが半透明雲です。
不透明雲はどの雲形で見られますか?
主に高層雲、高積雲、層積雲、層雲の4種類で観測されます。
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参考文献
- World Meteorological Organization (2017). "Opacus". International Cloud Atlas.
- 田中達也、『雲・空』〈ヤマケイポケットガイド 25〉、山と溪谷社、2001年。