地域・歴史・政治
パレスチナ(西アジアの地理的・政治的地域)

西アジアのレバント南部に位置するパレスチナの歴史、範囲、およびパレスチナ自治区や国際社会をめぐる現状について解説する百科事典記事。
📌 主なポイント
- ✓パレスチナは西アジアのレバント南部に位置する地理的・政治的地域である。
- ✓名称の由来は、古代に沿岸部に居住していたペリシテ人にさかのぼる。
- ✓1990年代のオスロ合意に基づき、ヨルダン川西岸地区とガザ地区においてパレスチナ自治政府による管理・自治が行われている。
パレスチナ(アラビア語: فلسطين、ヘブライ語: פלשתינה、英語: Palestine)は、西アジアのレバント南部にある地理的および政治的地域である。一般的には、イスラエル、ヨルダン川西岸地区、ガザ地区などを合わせた領域を指して用いられることが多い。
呼称の由来と歴史的変遷
「パレスチナ」という名称は、古代に同地域のエジプト沿岸部に居住していたペリシテ人に由来すると考えられている。古代エジプトやアッシリア、バビロニア、古代ローマなどの各帝国の支配を経て、135年のバル・コクバの乱鎮圧後にローマ皇帝ハドリアヌスがユダヤ属州の名称を「シリア・パラエスティナ」に改めたことで、この地域名が定着した。
その後、7世紀以降はイスラム帝国による支配が始まり、十字軍による一時的なエルサレム王国の建国などを経て、16世紀からはオスマン帝国の統治下に入った。
近代から現代における動向
第一次世界大戦後にオスマン帝国が崩壊すると、国際連盟の下でイギリス委任統治領パレスチナが成立した。第二次世界大戦後、国際連合によるパレスチナ分割決議を経て1948年にイスラエルが建国され、第一次中東戦争が勃発した。これにより多くのパレスチナ難民が生まれ、パレスチナ問題が顕在化した。
1967年の第三次中東戦争では、イスラエルがヨルダン川西岸地区およびガザ地区を占領した。1990年代初頭のオスロ合意を経てパレスチナ暫定自治政府が発足し、ヨルダン川西岸地区とガザ地区の一部で自治を行っているが、政治的な地位や境界を巡る問題は現在も続いている。
よくある質問
パレスチナとはどの地域を指しますか?
一般的にはイスラエル、ヨルダン川西岸地区、ガザ地区を含むレバント南部の地理的・政治的地域を指します。
パレスチナ自治区はどのような地域で構成されていますか?
ヨルダンに接するヨルダン川西岸地区と、エジプトに接するガザ地区、および東エルサレムなどのパレスチナ領域から構成されています。
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参考文献
- (財団法人)中東調査会 (2000年3月). “外務省 ODA広報・資料 ODA個別評価報告書 第5章 パレスチナに対する援助の展望”. 外務省. 2024年5月25日閲覧。