宇宙開発

PARASOL (人工衛星)

フランス国立宇宙センター(CNES)が開発した地球観測衛星PARASOLの概要、POLDER装置による雲やエアロゾルの観測、A-trainコンステレーションへの参加と運用終了までの歴史について解説。

📌 主なポイント

  • PARASOLはフランス国立宇宙センター(CNES)が開発した小型地球観測衛星である。
  • 2004年12月18日にギアナ宇宙センターからアリアン5 G+ロケットによって打ち上げられた。
  • 主要な観測機器としてPOLDER装置を搭載し、雲やエアロゾルの反射特性を観測した。
  • NASAのA-train衛星コンステレーションに参加し、軌道変更を経て2013年12月に運用を停止した。

PARASOL(Polarization & Anisotropy of Reflectances for Atmospheric Sciences coupled with Observations from a Lidar)は、フランス国立宇宙センター(CNES)が開発した小型地球観測衛星である。大気中の雲やエアロゾルが地球の放射収支や気候変動に与える影響を観測することを目的として打ち上げられた。

概要と開発

雲および大気中のエアロゾルは、太陽光線を反射・散乱させることで地球の熱収支に大きな影響を与えている。これらの微視的物理学的性質を観測するため、PARASOLにはPOLDER(Polarization and Directionality of the Earth's Reflectances)と呼ばれるイメージング放射計および偏光計が搭載された。

衛星バスにはCNESの小型衛星シリーズである「MYRIADE」が採用されており、質量は120kgである。2004年12月18日にフランス領ギアナのクールーにあるギアナ宇宙センターから、アリアン5 G+ロケットによって打ち上げられた。

A-trainコンステレーションへの参加と軌道変動

打ち上げ後、PARASOLはNASAが主導する複数の地球観測衛星群「A-train」コンステレーションに加わり、2005年3月から本格的な観測運用を開始した。当初の計画期間である2年間を超えて観測を継続したが、2009年春頃からは燃料(推進剤)の枯渇により、A-trainの軌道維持が困難となった。

これに伴い、2009年12月2日にA-trainからの離脱が実施され、2010年1月頃には他の衛星群の下方へ約4km降下した。さらに2011年11月には軌道を下げてA-trainより9.5km低い高度での運用となったが、その後も観測データ収集は継続された。

運用終了

2013年10月に観測運用を終了し、同年12月18日には残余の推進剤を用いて可能な限り軌道を下げた上で、システムをシャットダウンして正式に運用を停止した。収集された観測データはICAREデータセンターにアーカイブされ、世界各国の研究者に提供されている。

よくある質問

PARASOL衛星の主な目的は何ですか?
大気中の雲やエアロゾルが地球の熱収支や気候変動に与える影響を、反射光の偏光特性などから観測することです。
PARASOLはどの宇宙機関によって運用されましたか?
フランス国立宇宙センター(CNES)によって運用されました。
PARASOLはどのようなロケットで打ち上げられましたか?
ギアナ宇宙センターからアリアン5 G+ロケットによって打ち上げられました。
PARASOLの運用はいつ終了しましたか?
2013年12月18日にシステムがシャットダウンされ、運用が終了しました。

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参考文献

  • “PARASOL”. NASA. 2019年5月23日閲覧。
  • “PARASOL(フランス) (2004-049)”. RESTEC. 2019年5月23日閲覧。
  • Angelita Kelly & Rob Gutro. “The PARASOL Satellite Moving Off the A-Train's Track”. ゴダード宇宙飛行センター, 4 January 2009.
  • “End of the road for Parasol”. CNES, 15 March 2017.