言語学

フィリピンにおける英語の使用と特徴

フィリピン英語の言語的特徴、社会的役割、およびアメリカ英語との関係について詳しく解説する専門事典記事。

📌 主なポイント

  • フィリピン英語は、フィリピノ語と共にフィリピンの公用語の一つである。
  • 教育、ビジネス、メディア、大学の理数系分野などで広く使用されている。
  • 基本的にはアメリカ英語を基盤としているが、発音や表現において独自の変種がみられる。
  • 日常会話や大衆の間では、英語とタガログ語が混ざったタグリッシュも広く使われている。

フィリピン英語(フィリピンえいご、Philippine English)は、フィリピン共和国において話され、教育やメディア、ビジネスなどの公的な場面で広く用いられている英語の変種である。フィリピンでは、フィリピノ語とともに英語が公用語の一つとして定められている。

社会における役割と使用領域

フィリピン国内において、英語は教育の場や宗教行事、印刷出版、メディア、そしてビジネスの場面などで主に使用される。特に大学の理数系教育においては英語が広く用いられており、現地語ではなく英語で授業が行われることが一般的である。また、英語圏の映画やテレビ番組なども字幕なしで広く理解されている。

言語的特徴

フィリピンで教えられ、使用される英語は、基本的に北アメリカで話されるアメリカ英語を基盤としている。しかし、第二言語として習得されることが多いため、発音や語彙、文法面において独自の傾向が見られることがある。

音声的な特徴の例として、子音の発音における変化が挙げられる。例えば、[f]音が[p]音に、[v]音が[b]音に置き換わることが指摘されている。また、日常的なコミュニケーションやメディアにおいては、英語とタガログ語が混ざり合ったタグリッシュ(Taglish)と呼ばれる混成語も広く使われている。

よくある質問

フィリピン英語は何をベースにしていますか?
フィリピン英語は基本的に北アメリカで話されるアメリカ英語のスタンダードに基づいています。
フィリピンにおける英語の主な使用場面は何ですか?
学校での教育(特に理数系)、ビジネス、メディア、出版、宗教行事などの公的な場面で主に使われています。
タグリッシュとは何ですか?
英語とタガログ語が混ざり合った混成語のことで、フィリピンの日常会話や芸能、学生の間などで広く使われています。

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参考文献

  • Ethnologue. “Philippines”. 2020年4月30日閲覧。
  • Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds. (2016). “フィリピン英語”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History.
  • 末延岑生 『ニホン英語は世界で通じる』 平凡社新書、2010年。