化学

ピッチ(樹脂):性質と歴史的用途

ピッチ(樹脂):性質と歴史的用途
ピッチは黒色で粘弾性を持つ樹脂状物質です。その物理的性質や、木造船の防水材としての歴史的用途、および有名なピッチドロップ実験について解説します。

📌 主なポイント

  • ピッチは常温で固体だが、長期間では流動性を示す粘弾性物質である。
  • クイーンズランド大学のピッチドロップ実験により、その極めて高い粘度が実証されている。
  • 古来より木造船や樽の防水材として利用されてきた歴史がある。

ピッチ(英: pitch)は、黒色で粘弾性を持つ樹脂状の物質です。一般的に石油の精製過程で得られるものは歴青(ビチューメン)と呼ばれ、植物由来のものはロジンなどと区別されることがあります。タールと混同されることがありますが、タールが常温で液体であるのに対し、ピッチは固体に近い性質を持つ点で明確に異なります。

物理的性質とピッチドロップ実験

ピッチは粘弾性という特異な性質を持ちます。常温では硬い固体として振る舞い、強い衝撃を与えると砕けますが、長期間放置すると流動性を示します。この性質を証明する最も有名な例が、クイーンズランド大学で1927年から継続されている「ピッチドロップ実験」です。この実験では、漏斗に入れたピッチが非常にゆっくりと滴下する様子が観察されており、その粘度は水の約2300億倍であると算出されています。

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よくある質問

ピッチとタールの違いは何ですか?
タールは常温で液体ですが、ピッチは固体に近い性質を持つという点で異なります。
ピッチドロップ実験とは何ですか?
1927年からクイーンズランド大学で行われている、ピッチの粘度を測定するための長期的な実験です。ピッチが非常にゆっくりと滴下する様子を観察することで、その極めて高い粘度を証明しています。
ピッチはどのような用途に使われてきましたか?
古くから木造船や樽の隙間を埋め、防水性を高めるための材料として広く利用されてきました。

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参考文献