地学・岩石学
深成岩の基礎知識と主な岩石の種類

マグマが地下深くでゆっくり冷えて固まった火成岩の一種である深成岩について、組織の特徴や主な岩石の種類、産状を分かりやすく解説します。
📌 主なポイント
- ✓深成岩はマグマが地下深くでゆっくり冷却されて固まった火成岩である。
- ✓鉱物の結晶が十分に成長するため、等粒状組織を持つことが多い。
- ✓代表的な種類として花崗岩、斑れい岩、かんらん岩などが挙げられる。
深成岩(しんせいがん)は、火成岩の一種であり、マグマが地下深くで時間をかけてゆっくりと冷却されて固まった岩石の総称です。地球の深部は冷えにくい環境にあるため、鉱物の結晶が十分に成長する時間を確保できるという特徴があります。
組織と特徴
火山岩と比較して、深成岩を構成する鉱物の結晶粒は大きい傾向にあります。冷却に長い時間がかかるため、低温で結晶化する石英や正長石なども十分に成長し、鉱物の粒径がほぼ均一な等粒状組織を形成します。

超塩基性岩に分類されるかんらん岩は、マントルを構成する主要な岩石として知られています。

塩基性岩である斑れい岩は、輝石や斜長石を多く含んでいます。

中性岩に分類される閃緑岩は、暗色鉱物と明色鉱物が入り交じった外観を持ちます。

酸性岩の代表例である花崗岩は、石英やカリ長石を含み、建築材などとしても広く利用されます。

閃長岩はアルカリ長石を主成分とする酸性よりの中性寄りの深成岩です。
主な深成岩の種類
- 超塩基性岩:かんらん岩
- 塩基性岩:斑れい岩
- 中性岩:閃緑岩
- 酸性岩:花崗岩、閃長岩、花こう閃緑岩
産状
地下深くで大規模に固まった深成岩は、地殻変動や侵食作用によって地表に露出することがあります。代表的な産状として、大規模な底盤であるバソリスや、比較的小規模な岩株であるストックが挙げられます。
よくある質問
深成岩と火山岩の主な違いは何ですか?
深成岩は地下深くでゆっくり冷却されるため結晶粒が大きい一方、火山岩は地表付近で急激に冷やされるため結晶が小さくガラス質や斑状組織を持つことが多い点です。
等粒状組織とはどのようなものですか?
岩石を構成する鉱物の結晶粒の大きさが比較的そろっており、時間をかけて均一に冷却された際に見られる組織です。
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参考文献
山崎貞治『はじめて出会う岩石学: 火成岩岩石学への招待』共立出版、1990年。
豊遙秋、青木正博『検索入門 鉱物・岩石』保育社、1996年。
豊遙秋、青木正博『検索入門 鉱物・岩石』保育社、1996年。