気象学

極循環:高緯度地域における大気循環の仕組み

極循環:高緯度地域における大気循環の仕組み
極循環(ポーラーセル)は、地球の大気大循環モデルにおける高緯度帯の循環構造です。極付近での下降気流や極偏東風、寒帯前線の形成など、その仕組みと特徴を解説します。

📌 主なポイント

  • 極循環は高緯度帯における南北方向の大気循環モデルである。
  • 極付近で下降した空気は地表付近で低緯度へ向かい、極偏東風として観測される。
  • 極方面からの寒気と低緯度からの暖気が衝突する領域には寒帯前線が形成される。

極循環(きょくじゅんかん、英語: polar cell)は、地球の大気大循環モデルにおいて、高緯度帯(極地方から亜寒帯にかけて)に見られる南北方向の平均的な大気循環構造を指します。この循環は、赤道付近のハドレー循環や中緯度のフェレル循環と並び、地球規模の熱輸送を担う重要な要素の一つとしてモデル化されています。

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よくある質問

極循環はどのように形成されますか?
極付近の極高圧帯で下降した空気が地表付近を低緯度側へ移動し、亜寒帯低圧帯で上昇して上層を再び極方向へ戻るという循環構造をとります。
極偏東風とは何ですか?
極循環の地表付近において、極から高緯度側へ向かって吹く東寄りの風のことです。
寒帯前線はどのようにしてできますか?
極方面からの冷たい気団と、低緯度からの暖かい気団がぶつかり合うことで、温度差の大きい領域として寒帯前線が形成されます。

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参考文献

  • 岩槻秀明『最新気象学のキホンがよ〜くわかる本』(2版)秀和システム、2012年。
  • 田中博『地球大気の科学』共立出版、2017年。
  • 山川修治ほか編『図説 世界の気候事典』朝倉書店、2022年。
  • 日本気象学会編『気象科学事典』東京書籍、1998年。
  • American Meteorological Society, "Glossary of Meteorology".