コンピュータ技術
Portable Document Format (PDF) の歴史と特徴
アドビが開発し国際標準化された電子文書ファイル形式「Portable Document Format (PDF)」の歴史、特徴、利用場面について詳しく解説します。
📌 主なポイント
- ✓PDFはアドビが開発し、1993年6月に初めてリリースされた。
- ✓2008年7月にISO 32000-1として国際標準化された。
- ✓環境に依存せず元のレイアウトや書式を保持して表示・印刷できる。
- ✓2017年7月に最新の標準規格であるISO 32000-2 (PDF 2.0) が発行された。
Portable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット、PDF)は、デジタルデバイス上でアプリケーション、OS、ハードウェアの環境に依存せず、文章や図版を正確に表示するために開発された電子文書ファイル形式である。
PostScriptをベースにしてアドビ(旧アドビシステムズ)が開発し、1993年6月に初めて発表された。その後、2008年7月に国際標準化機構(ISO)によってISO 32000-1として標準化され、現在は国際的なオープン標準として管理されている。
PDFの主な特徴
PDFファイルは、作成元のコンピュータ環境と異なる環境であっても、元のレイアウトや書式を忠実に維持して表示・印刷できる特性を持つ。主な特徴として以下が挙げられる。
- レイアウトの保持: 文書のデザインやフォントの配置を崩さずに閲覧・印刷できる。
- セキュリティ設定: パスワード保護や印刷・編集の制限を設定できる。
- データ圧縮: データを効率的に格納し、ファイルサイズを小さく抑えられる。
- インタラクティブ機能: しおり、ハイパーリンク、注釈、フォーム機能などを備える。
- アクセシビリティ: 音声読み上げなどのアクセシビリティに配慮した文書作成が可能である。
利用場面
PDFは幅広い分野で利用されている。ウェブサイト上での説明書や公的文書の公開・配布をはじめ、DTP(デスクトップパブリッシング)の分野で印刷用データとして出力・入稿する際にも広く採用されている。また、フォーム機能やJavaScriptの埋め込みによるデータの入力・収集手段としても活用されている。
歴史と標準化
1990年代初頭に文書共有を目的として開発された初期のPDFおよび関連ソフトウェアの利用には制限があったが、アドビがAcrobat Readerの無償配布を開始したことや、ウェブブラウザ向けのプラグインを公開したことが普及の大きな契機となった。
2008年には、PDF 1.7の仕様がISO 32000-1として国際標準化された。その後も専門家らによる審議が進められ、2017年7月には次世代の規格となるISO 32000-2(PDF 2.0)が発行されている。
よくある質問
PDFとは何の略ですか?
Portable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)の略称です。
PDFはどの企業によって開発されましたか?
アドビ(旧アドビシステムズ)によって開発されました。
PDFが国際標準化されたのはいつですか?
2008年7月にISO 32000-1として国際標準化されました。
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PostScriptアドビ国際標準化機構電子文書
参考文献
ISO 32000-1:2008 Document management — Portable document format — Part 1: PDF 1.7 / Adobe Systems Incorporated