古植物学
シダ種子植物:絶滅した原始的な種子植物の概要

シダ種子植物(Pteridospermatophyta)は、デボン紀から白亜紀にかけて繁栄した絶滅した裸子植物のグループです。その形態的特徴や進化上の位置付けについて解説します。
📌 主なポイント
- ✓シダ種子植物は、デボン紀後期から白亜紀にかけて生存した絶滅植物群である。
- ✓外見はシダ植物に似ているが、胞子ではなく種子で繁殖する裸子植物である。
- ✓現生の裸子植物や被子植物の進化を理解する上で重要な側系統群とみなされている。
シダ種子植物(Pteridospermatophyta)は、古生代から中生代にかけて繁栄した、絶滅した裸子植物の一群です。外見上は現生のシダ植物に似た大きな葉を持つものが多い一方で、繁殖器官として種子を形成する点が最大の特徴です。

形態と繁殖
シダ種子植物の多くは、シダ植物のような羽状の大きな葉を特徴としています。しかし、胞子ではなく種子によって繁殖する仕組みを持っていました。大胞子葉上で胚珠が形成され、そこに小胞子(花粉)が到達して受精が行われていたと考えられています。一部のグループでは、栄養葉と胞子を形成する葉が分化しているものも確認されています。
進化上の位置付け
シダ種子植物は、原始的な種子植物からなる側系統群であると考えられています。現生の裸子植物の祖先や近縁種、あるいは被子植物の起源に関連するグループが含まれている可能性が古植物学の分野で議論されています。デボン紀後期に出現し、白亜紀に絶滅するまで、地球上の植生において重要な役割を果たしました。
主な分類
シダ種子植物は複数の目(もく)に分類されます。これらはすべて絶滅しており、化石記録を通じてのみ知られています。
- カラモピチス目 (Calamopityales)
- カリストフィトン目 (Callistophytales)
- ギガントプテリス目 (Gigantopteridales)
- グロッソプテリス目 (Glossopteridales)
- ブテオキシロン目 (Buteoxylonales)
- メドゥロサ目 (Medulossales)
- カイトニア目 (Caytoniales)
よくある質問
シダ種子植物は現生のシダ植物と何が違いますか?
最大の相違点は繁殖方法です。シダ植物が胞子で増えるのに対し、シダ種子植物は種子を形成して繁殖します。
シダ種子植物はいつ絶滅しましたか?
化石記録によると、白亜紀に絶滅したと考えられています。
シダ種子植物は被子植物と関係がありますか?
一部の学説では、シダ種子植物の中に被子植物の祖先に近いグループが含まれている可能性が指摘されています。
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参考文献
- Taylor, T. N., Taylor, E. L., & Krings, M. (2009). Paleobotany: The Biology and Evolution of Fossil Plants. Academic Press.